• 2018.07.04 Wednesday
サッカーW杯、決勝トーナメント1回戦、
日本が敗れた昨日のベルギー戦について。

良かったのは、第1戦・第2戦と同じで、
選手同士の距離感。
ボールを持つ選手の近くに誰かが顔を出し、
必ずフリーの選手を作れていた。

それぞれが気を遣いながら動いているから、
ある程度、相手の個を抑えることができていた。

そして、日本の個の力も見逃せない。
大迫が前線でしっかりキープできて、
香川や乾が奪われずにボールを運ぶなど、
それぞれがベルギー選手と渡り合っていた。

その分、余裕が生まれて、
落ち着いた戦い方にもつながっていた。
攻撃を受け続けずに済んだ。

戦術に当てはめるのではなく、
選手の特徴を生かした戦い方をした
(時間的にせざるを得なかった)ことで、
選手たちの個は、最大限引き出されていたと思う。


僕は、大会直前のハリルホジッチ解任で、
「日本らしさ」を探す積み上げがゼロになり、
西野監督のもとでの準備期間が短い戦いは、
未来へつなげる考えは捨てて考えていた。

でも大会では、コミュニケーションをとりながら、
全体がしっかりと連動したサッカーをする、
「日本らしさ」みたいなものが世界に通用していた。

初戦のコロンビア戦に勝てたのは相手が10人で、
その後は勝てていないという結果はあるし、
ベルギー戦のスタメン11人がいたからこそ、
このサッカーができたというのもあるとは思う。

ただ、日本人の協調性をベースにした、
全体が連動しているサッカーは、
日本人に合ってるようには見えた。

次の監督が誰になるか分からないけれど、
ハリルホジッチの「デュエル」的な
メディア映えするキーワードよりも大事なのは、
素早い日本選手たちの、協調性を生かした連動性。

それは別に「パスサッカー」に限らない。
日本に出現した個性が、ドリブラーだったらば、
縦への速い攻撃を生かした連動性。

代表の活動は短いから、準備が難しいけれど、
連動するところをもっと突き詰めることに、
次のステージへ行ける可能性がある気はする。

監督と選手、選手同士の
コミュニケーションを大事にしつつ。


そしてやっぱり、大会直前の解任は、
良くないというのも、ハッキリと分かった。

日本が選手交代でギアを上げることができなかったのは、
西野監督のもとでの準備期間が短かったのが
影響していると思う。

選手の組み合わせの答えを、
スタメンの1つしか見つけられていなかった。

西野監督の下での準備期間はわずか2か月。
コンビネーションや攻撃のバリエーションは、
過去の日本代表での財産や、
選手たちがもともと持っている力によるものが大きかった。

ベルギーがフェライニなどを投入して
高さで迫ってきたときに、一気に劣性に立たされたのも、
臨機応変な戦い方だけではどうにもならない、
高さに対抗する積み上げが足りなかった。

やっぱりという感じだけど。


ワールドカップで優勝候補のベルギーを追い詰めた。
日韓W杯のころのベルギーでも、
最近の親善試合のベルギーでもない。

でも、ベルギーに2-0から逆転された。
日本はスーパーゴールをたたき込んだのに、
ベルギーには簡単にゴールされた。

埋まりそうで、埋まらない差。
壊れそうで、壊れない壁。

でも、埋まりそうだから埋めたくなるし、
壊れそうだから壊したくなる。

壁を壊すヒントは、あったと思う。


ちなみにこちらは「ナライニ(名良橋氏)」(2013年12月1日撮影)

  • 2018.07.03 Tuesday


2018ワールドカップロシア大会・
決勝トーナメント1回戦。
日本はベルギーに2-3で敗れ、
史上初のベスト8入りは、ならなかった。

第1戦・第2戦と同じ先発で臨んだ日本は、
FIFAランク3位で優勝候補のベルギー相手に、
後半早々、2つのゴールで初のベスト8が見える展開に。

しかし、ベルギーが上背のある選手を入れると
押され始め、立て続けに失点。
そして後半アディショナルタイム、
日本のコーナーキックからロングカウンターを
鮮やかに決められて逆転負け。

日本はまたも、ベスト16の壁を破れなかった。


悔しかった。

期待したから、勝てると思ったから、
負けてとんでもなく悔しかった。
自分が戦ったかのように、悔しかった。

日本で、多くの人が抱いたこの悔しさは、
日本サッカー界をとりまく環境において、
これから大きな意味を持つと思う。

ワールドカップに無関心だった日本の人たちが、
サッカーに対してこんなにも熱くなれて、
日本代表の挫折のストーリーを味わった。

「ドーハの悲劇」と似ている。
1993年のあの戦いは、今も、
強烈な喪失感として心に残っている。
25年後の今でも、炭火みたいに、ずっと燻り続け、
風が吹けば燃え上がる熱い感情。

今大会の悔しさも、ドーハの悲劇のように、
これからの日本代表をいつまでも応援したくなる、
炭火のようなものになる。


この感情は過去2回、
ベスト16で敗れたときには生まれなかった。

2002年、開催国シードでスイスイと勝ち上がったとき、
ベスト16はごほうびとして戦い、
フワフワしていた日本代表は、あっさりと敗れた。

2010年、ガチガチに守って進出したベスト16で、
耐えるサッカーをしたものの、0-0のPK戦で敗退。
試合自体が熱かったとはいえ、勝利を意識する瞬間は訪れなかった。

今回ほど、夢が現実になりそうなことはなかった。

そして夢が現実になりそうなワクワク感を知ってしまうと、
夢破れる痛みを知っても、また夢を見たくなる。

また夢を見たくなる、夢の破れ方だった。


偶然近づいた、夢なのは分かっている。

タラレバはないけれど、
初戦のコロンビア戦、前半3分に
相手が10人になって先制しなければ、
こんなにもうまくいっていたとは思えない。

前回大会で惨敗したサッカーも、
今大会で結果を残したサッカーも、
基本的には大きく変わらない中で
結果が出たのは、偶然の力も大きかったと思う。

それでも、夢へ近づけたことに意味があった。
夢に手が触れた感触は、忘れられない。


今日のベルギー戦は、日本サッカー界にとって、
とてつもなく大きな意味を持つ試合だったと思う。

もちろん勝って、ベスト8の戦いを見たかったけど!

  • 2018.06.30 Saturday
月曜深夜27時キックオフの
日本の決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦。

史上初のベスト8進出を果たせるのか、
注目を集める中、日本はベルギーに勝てるのか?

日本とベルギーでどっちが強いかといえば、
ベルギーの方が強いのは間違いないと思う。

でも、日本とベルギーに勝てる可能性は、
力の差ほど、小さくないんじゃないかと思う。


というわけで、ポジティブに、
そして日本戦が楽しみになるように、
ベルギーに勝てる理由を挙げてみる。


■日本は過去最高の状態で決勝T1回戦に臨める

日本は過去の大会で、第3戦に勝つため、
グループステージ突破に全力を注いで戦っていた。
それは2002年、第2戦でほぼ決勝T進出が
決まっていた状態でも、第3戦に主力を先発させた。

その結果、決勝トーナメントに進出しても、
選手は3戦で心身ともに疲労を抱えた状態に。
また目標がそもそも決勝トーナメント進出だったから、
グループステージとは違う精神状態で臨まなければならなかった。

でも今回は、主力を6人休ませることができ、
リフレッシュした状態でベルギー戦に臨める。
(ベルギーは9人休ませてるけど…)

しかも目標設定としても、
決勝トーナメント1回戦を勝つために、
グループステージ第3戦はメンバーを入れ替えたわけで、
選手たちはグループステージと同じ精神状態で、
ベルギー戦に臨むことができると思う。

日本がグループステージ第1戦・第2戦のような
サッカーをできれば、勝機はある。


■ベルギーは本気の戦いが少ない

ベルギーはワールドカップが始まってから、
比較的楽な戦いをしてきている。

チュニジア、パナマという相手は
それほど強くないうえに、厳しい戦いではなく、
イングランド戦は主力を休ませたうえに、
完全な本気の戦いとはいえなかった。

それを、ちょうどいいくらいにテストマッチを
こなしている感覚ともいえるけれど、
気付かないうちに緩んでいる可能性もある。

そうなれば、簡単なミスをする可能性があって、
日本はスキに付け入るチャンスが出てくると思う。
そこをきっちり決めるかがポイントになるかもしれない。


■日本はベルギーに苦手意識がない

日本はこれまで、ベルギーに対して、
2勝2分1敗と勝ち越している。

これはもちろん、ベルギーがそれほど強くない時代や、
本気で戦っていない試合も含まれるから、
日本の方がベルギーよりも強いことは表さない。

ただ、勝てない相手じゃないという自信になる。
例えば先制されたとき、ブラジルが相手なら
心が折れそうなところを、ベルギー相手なら
やれるんじゃないかと、前向きに戦える。

データとしては意味がなくても、
精神的に意味があるものだと思う。


■ベルギーはW杯で結果を残していない

ベルギーは1986年大会のベスト4が最高成績で、
その後はしばらく低迷。
そして世界屈指の強豪へと変貌し、
優勝候補に挙げられていた前回大会も、
ベスト8止まりで結果を残せなかった。

今大会と同じように期待された前回大会ですら、
うまくいかなかったベルギー。

日本が同点のまま試合を進めたり、
どんな形でも先制した場合には、
結果を残せていないことが、マイナスに働くと思う。

「俺たちはやれるんだ」という自信より、
「次こそは結果を残さなければいけない」と、
不安からくる焦りが顔をのぞかせてもおかしくない。


…という感じで結局、
ベルギーが崩れてくれるんじゃないかという、
今回も他力本願な思いが大きいわけだけど…

日本は弱者なわけで、ベルギーに勝つとすれば、
日本の出来が良く、ベルギーの出来が悪い、
そんな巡り合わせになる必要があると思う。

で、そんな巡り合わせになるような雰囲気を、
今大会の日本には感じてしまう。

スポーツは、メンタルがモノを言う。
信じられるものがある人やチームは、強い。

日本は飲まれることなく、
逆にベルギーの方が飲まれる可能性は、小さくないと思う。

  • 2018.06.29 Friday
2018ワールドカップロシア大会・グループH
日本は第3戦でポーランドと対戦し、0-1で敗れた。

先発を6人入れ替えて臨んだ日本は、
前半から覇気のないポーランドに対して、
攻め込むシーンがあるものの得点を奪えず。
逆に後半、セットプレーから失点。

しかし同時間帯に行われている
セネガル×コロンビアの経過によって、
0-1のまま試合を締めれば
決勝トーナメント進出が決まることから、
残り10分ほどはボール回しに終始。

それ以降、どちらの試合も得点が動くことなく、
セネガルと勝ち点、得失点差、得点数も並んで、
フェアプレーポイント(レッド・イエローカードの数)の差で
決勝トーナメント進出を果たした。


西野監督は、2つの賭けに出た。

1つは先発を6人入れ替えて臨んだこと。
この采配は、この試合に負けたことを考えるとミスで、
決勝トーナメント進出できたことを考えると、正しかった。

入れ替えたことで、日本の選手間の距離が悪く、
パスの出しどころが少なく、
動きがかなり悪かったポーランド相手なのに、
チャンスをうまく作れずにいた。

精神的にどこか落ち着きがない選手も多く、
決定的な場面でフリーの選手にボールを出せなかったり、
普通に回せるはずのパスがズレたり、
なんでもないボールを自陣ゴールラインにクリアして、
相手コーナーキックにしたりと、いっぱいいっぱいな様子があった。

即席チームだから、選手が変わればこうなるわけで、
改めて前の2試合でスタメンだった11人が、
絶妙なバランスのうえで上手くいっていたことが分かった。

ただこれで次の試合、ケガや疲労の問題がなければ、
過去2試合のメンバーで戦うはずで、
6人を休ませられたのは大きい。

次は中3日の試合になる中、
この賭けに勝ったリターンは、大きいと思う。


もう1つの賭けは、試合終盤の約10分間のこと。

この試合、日本もセネガルも同じスコアで敗れれば、
日本がフェアプレーポイント差で上回り、
決勝トーナメント進出が決まることが分かっていた。

そんな中、日本が0-1でリードされて迎えた終盤、
同時刻キックオフのセネガルも失点し、0-1になった。
そこで日本は、0-1で負けているにもかかわらず、
失点のリスクをなくすため、自陣でパスを回し続け、
日本は0-1のまま負ける決断をした。
セネガルが0-1のままで終わることに賭けた。

そうして、セネガルも0-1で敗れ、
日本は決勝トーナメントに進出、賭けに勝った。

これ試合中は、ものすごいギャンブルだと思って、
ドキドキしながら見ていたけれど、
冷静に考えると、勝つ確率の高い賭けをやっただけだと分かった。

そもそも80分以上戦って1点しか生まれていない試合で、
得点する確率はそこまで高くない。
だから単純に、得点する確率と、得点しない確率を比べれば、
得点しない確率の方が高い。
つまり、日本がポーランドから得点する確率よりも、
セネガルがコロンビアから得点できない確率の方が高い。

それに試合内容も、日本セネガルともに低調だった。
セネガルには、得点の気配がそれほどなく、
これは日本代表スタッフがチェックしているはず。
セネガルが得点できない雰囲気だから、
セネガルがそのまま敗れると踏めたんだと思う。

つまり日本は、サイコロの偶数が出るか奇数が出るかの
丁半博打じゃなくて、
サイコロの1が出るか、1以外が出るかというレベルの
勝てる博打をやっただけだったと思う。


そして戦い方にブーイングや批判が出たことについて。

試合終盤、負けているのに、
点を取りにいかずボールを回すだけという
戦い方に、ブーイングや批判が出るのは仕方ない。

ニュートラルな観客は面白い試合を見たいし、
“負けにいく戦い方”は褒められたものじゃない。

でもこれは、1試合90分の戦いでありながら、
グループステージ3試合270分の戦いでもある。

勝っている状態でパスを回すことは問題ないわけで、
90分では負けているけれど、270分で勝ち点4をとり、
他会場のセネガルを上回っている状態は“勝っている”といえる。
“逃げ切るために”パスを回し続けると考えれば、
まったく問題ない行動なんじゃないかと思う。

楽しい試合じゃないけれど、
W杯の決勝トーナメント進出がかかる試合で、
これもワールドカップなんじゃないかと思う。

そして、日本が負ける戦略をとったことで、
いろんな議論が出て、いいと思う。

そうやってスポーツの見方が広がっていくし、
サッカーにはこういう試合もあるということを、
普段サッカーを見ない人たちに見てもらえたことも、
良かったんじゃないかと思う。


さあ、次はGグループ1位、優勝候補のベルギー戦。

すでに決勝トーナメント進出を決めていたベルギーは、
同じ日の試合で9人入れ替える
ほぼターンオーバーで1位突破し、
万全の主力組が、中3日の日本戦に出てくる。

対する日本も、6人を先発から入れ替え、
最後の10分ほどは攻めずに休んだことで、
コンディション面では、人数ほどの違いはない。

ベルギー戦は、真っ向勝負。

ポーランド戦の反省は、負けに行ったことじゃなく、
全体の距離感が悪かったこと。
今日のレベルの試合をしたら、勝てない。

でも第1戦・第2戦のメンバーが、
その2戦と同じように自信を持って戦い、
全体をコンパクトに保てれば、チャンスはあると思う。

そして選手が「ポーランド戦の分も…」とか変に気負わず、
これまで通り戦ってほしいと思う。

  • 2018.06.26 Tuesday
日本らしいサッカーとは何か?

ハリルホジッチ前監督が3年間唱えてきた
「デュエル」と「縦に速いサッカー」らしきものは、
解任によってW杯で結果を見ることができず、
有効だったか分からないまま終わった。

一方で今大会、短期間で仕上げて結果を出している、
トップ下を置いた「パスサッカー」が
有効といえるかといえば、即席すぎて分からない。

…といった感じで、日本らしさを探ろうとしていた。

「縦に速い」とか「デュエル」とか、
「パスサッカー」とか「トップ下を置く」とか、
サッカーのシステムやスタイルに、
日本らしさを見出すものだと、僕は思っていた。

でも、W杯での2試合を見て、
そういうのは表面的なことで、
もっと根底にある部分が大事なんじゃないかと思い始めた。


日本らしいサッカーというのは、
もっと日本人の根底にあるもの。

日本人にとってずっと変わらない、
そして変わらずにいたい、
「協調性」「信頼関係」「和を重んじること」が、
日本らしいサッカーにつながるんじゃないか。

システムもスタイルも、
そのとき日本に出現した才能ある選手や、
時代に合わせればいい。

日本らしいサッカーは、
日本人だからこそ世界最高レベルまで高められる
「全員の連動性」にあるんじゃないか。

監督と選手がピッチ内外で
しっかりコミュニケーションをとって、
連動しながら臨機応変に戦えば、
それはどんなシステムで、どんな戦術だろうと、
日本らしいサッカーといえると思う。


日本人は、指示されればしっかり従う。
献身的にプレーし、和を乱さない。

それは協調性として、全体がまとまる反面、
厳しすぎる指導をされると萎縮したり、
従うだけになってしまって、積極性や発想力を失う。

そのマイナス面が出てしまったことが、
たぶんハリルホジッチ前監督のミスで、
縦に速いとか、デュエルとかのスタイルの問題で、
結果が出なかったわけじゃないと思う。

日本人の積極性や発想力を失わせる指導で、
ハリルホジッチはうまくいかなかったんじゃないか。

というか、ハリルホジッチの解任理由のひとつが
「選手とのコミュニケーションや信頼関係の問題」
だったわけだから、今さらではあるけれど。


日本の陸上男子400mリレーが、
リオ五輪で銀メダルを獲得したのは、
世界一のバトンパスがあったからだった。

ひとりひとりのタイムを単純に比べれば、
世界2位にはなれないけれど、
協調性や信頼が技術として最高レベルに達して、
世界2位になることができた。

日本らしいサッカーも、それに近い気がする。

スペインの技術的な連動性とも違う、
人間性がベースにある、全員が連動したサッカー。

そう考えると今大会は、
日本らしいサッカーを見つける重要な大会に見えてきた。

  • 2018.06.25 Monday
2018ワールドカップロシア大会・グループH
日本は第2戦でセネガルと対戦し、2-2で引き分けた。

前半早々にミスから失点したものの、
それを引きずることなく冷静に戦い、
2度リードされたものの追いついてのドロー。

セネガルを内容で上回る時間帯も多く、
「勝てた試合」と思えるほどの試合だった。


前半の立ち上がりを見たときは、
どう耐えるかが勝負だと思った。
セネガルのプレスはコロンビア戦の比ではなく、
日本はそれをかいくぐれるように思えなかった。

でもセネガルは、その後、沈黙した。
最初の勢いで90分戦えるわけがないけれど、
あそこでひるまなかった日本が、
セネガルの個人技もスピードも、ある程度封じた。

というのも、日本は選手全員、連動して戦えていた。
選手同士が信頼して、自信を持って、
そしてピッチ上で考えて戦えていた。

象徴的だったのは前半44分、
日本が自陣ゴール近くで与えた、セネガルのFKの場面。
そこで、セネガル6人を置き去りにする、
キレイなオフサイドトラップが決まった。

2018年に、こんなにも大胆でキレイな、
オフサイドトラップを見られるとは思わなかった。

オフサイドのルール改正以来、
オフサイドトラップが失敗しやすくなっている中、
消極的なメンタルなら絶対にできない罠を、
日本の選手たちが仕掛けたこと自体に意味がある。

消極的な気持ちなら行わなかったはずで、
積極的な気持ちだからこそ、できたと思う。
その精神状態に、今大会の日本の強さを見た気がした。

個人のミスが出て失点しても、
めげないメンタルを、選手たちが持てているわけで。


2回追いつけたという「粘り強さ」や、
「諦めない」と評される戦いも、
全体が自信をもって戦えていた結果。

もちろん粘ってたし、諦めなかったけれど、
それはやる気なさそうに見える試合だって一緒。

やれる自信や周りへの信頼があるから、
プレーの精度が高くなり、全体が連動でき、
全体をコンパクトに保てて、相手に早く寄せられたり、
ボールを奪うことができる。

ボールを持った選手が冷静に相手をかわし、
必ず誰かが近づいてボールを受けられる。
距離感がいいし、迷いがないから、
パスが回り、しっかり決められて、結果が出る。

結果論ではあるけれど、
監督交代がプラスに働いたのはここで、
選手たちがコミュニケーションをとりながら、
前向きに取り組めているんだと思う。

大迫や柴崎などが高いパフォーマンスを出せているのも、
チーム全体の連動性を見逃せない。


これで次節は、セネガル×コロンビア戦の結果に関係なく、
引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる。
セネガル×コロンビアの結果によっては、
日本は敗れても決勝トーナメントに進める。

そして相手のポーランドは、
グループステージ敗退が決まっている。

そんな日本にとっては断然有利な状況を作れた中、
大事になってくるのは、
これまでの2試合と同じ精神状態で戦えるかどうか。

積極的な姿勢で、自信を持って戦えれば、
これまで2試合と同じ結果を残せると思う。

あともうひとつ、どうメンバーを入れ替えられるか。
3連戦の3試合目で、中3日。
疲労がある選手もいるはずで、
3人前後の交代があってもおかしくない。

ちなみにGK川島だけがどこか消極的で、
この日も1失点目は中途半端なパンチングからで、
あと中途半端な飛び出しをした場面もあったりと、
1人だけ迷いや中途半端なところを感じる。

でも、川島を変えると今度は、
変わったGKとディフェンス陣の連係問題で、
チーム全体のパフォーマンスを落とす危険もある。

連係に不安があるのなら川島のままでいいし、
代わったGKでも問題なければ代えればいい。
そこは現場しか分からない。

とにかく積極性をなくさないよう、
大一番に臨んでほしいと思う!

  • 2018.06.23 Saturday
さあ、明日の深夜24時からは
日本のワールドカップ第2戦・セネガル戦。

カギを握るのは、ディフェンスラインを
どれだけ適切な高さに保てるかだと思う。
全体をどれだけコンパクトに保てるか。

攻撃陣が前線で奪ってのショートカウンターを狙い、
守備陣が裏へ突破されることが怖くて引きすぎると、
中盤にスペースができて、相手に拾われてしまい、
セネガルの攻撃を受け続けることになる。

前線からプレスをかけている状態なら、
ディフェンスラインもしっかりと高さを保つ。
相手にいなされまくることがなければ、
基本はこの状態がいいと思う。

でも、ディフェンスラインを低くしないと
守れない時間帯は、全体が判断・連動して、
前線も闇雲にプレスをかけないこと。

そのコンパクトさをしっかりと保てるかどうか、
ピッチ内で選手同士がコントロールできるかが、
試合の行方を左右するんじゃないかと思う。


そうしたとき、やはりピッチに立つ全員が、
コロンビア戦のように大舞台でも冷静に、
ピッチ内の状況に対処できることが重要になる。

コンディションとメンタルに問題がなければ、
コロンビア戦の11人がいいとは思う。

ただ少し心配なのは、ゴールキーパーの川島。

フリーキックの失点は、
壁に入った選手が跳ばないはずなのに跳んだわけで、
川島の責任にするのは酷だと思うけど、
それよりも、前に出るべきとき出られなかった場面に、
ちょっとした不安を覚えた。

例えば裏に抜けられたとき、
前に出て簡単にクリアしてくれるはずが、
前に出ないことで決定的なピンチになるかもしれない。

GKに躊躇があると、ディフェンス陣は不安になり、
ズルズルと下がってしまう可能性がある。

問題がなければ連係重視で、川島でいいと思う。


今大会、強豪国が格下相手に苦戦しているのを
目の当たりにして、セネガルに慢心はないと思う。

それに第2戦で決勝トーナメント進出を決めたいのは、
日本もセネガルも同じ。
気が緩むことはなく、本気の戦いになる。

コロンビア戦のような、相手の気の緩みで、
うまくいく試合にはなりそうにない。

半端ないプレーを炸裂させることよりも、
半端なプレーをしないことが大事になるんじゃないかと。

  • 2018.06.19 Tuesday


2018ワールドカップロシア大会・グループH
日本は第1戦でコロンビアと対戦し、2-1で勝利した。

試合開始直後の前半3分に、
コロンビア選手がペナルティエリア内で
決定機阻止のハンドで一発退場。
これで得たPKを香川が冷静に真ん中へ決めて先制。

その後、数的優位の日本が主導権を握り、
一度は同点に追いつかれたものの、
コーナーキックに大迫がヘッドで合わせて勝ち越し。

絶対に勝ち点を取りたいグループリーグ初戦で、
日本がなんと勝利し、勝ち点3をゲットした。


すべてがいい方へ転がった試合だった。

試合開始早々に相手が退場し、11人対10人になり、
相手の攻撃は迫力を失った。

西野監督のもと選出された日本代表23人は、
ベテランが多く、おっさんジャパンとも揶揄されたが、
アクシデントが起きた試合を冷静に対処した。

ハリルから西野へ監督が代わったことで、
リアクションのみのカウンターサッカーから、
しっかりつなぐサッカーになったことが、
ボールを持てる時間が増えた今日の試合にハマった。

得点を取らなければならないコロンビアは、
ケガのハメスを投入してしまい、機動力を落とした。

ワールドカップは、これだから分からない。
それにしても、西野監督は持ってる。


もちろん今日の試合は、偶然勝てた部分がある。
でも、グループステージ突破が現実目標で、
大会直前に監督を変え、スタイルの模索を
一旦忘れていい日本にとっては、それでいい。

というか結果だけが残ればいい大会で、
最高の初戦になったともいえる。

日本の2点はどちらもセットプレーで、
あれだけボールを持ったのに、
相手を崩して得点できていなかったけれど、
初戦の勝ち点3は、それより遥かに重い。

ベスト4が最低条件とかだったら、
不安になる内容だったかもしれないけれど、
今の日本はそうじゃない。


それに今日の試合を冷静に見て、
日本はこれじゃダメだ!って言うのは、
評論家やメディアだけでいい。

単に見る側は、この結果で大喜びすればいい。
ドーハのように、ジョホールバルのように、マイアミのように、
のめりこんで、一喜一憂することで記憶に刻まれる。

歳をとって、いろいろ見てきて、
何かと文句をつけたくなってるからこそ、
ただただ喜びに浸りたい。

グループステージ突破の可能性が
高まったことが、今日はすべてで構わない。


それに偶然なだけじゃなく、
前線からのプレスや、2度追い3度追いが、
しっかりと効いていたポジティブ面も見逃せない。

大迫がしっかりとキープできていたのを筆頭に、
選手たちがしっかりと体をぶつけ、
ボールを保持できていたのもプラス材料。

あとはプレスが早い相手にも、
どこまでこのクオリティを保てるか。
逆に日本のプレスが遅れるような、
一瞬の空白をなくすことができるか。

…って、ついついまた心配になっちゃうけれども。


とにかく嬉しい!

それで今日は、いいじゃない!

  • 2018.06.13 Wednesday
昨日夜のサッカー・日本代表W杯前最後の試合、
日本×パラグアイは、日本が4-2で
西野監督3戦目で初勝利を挙げた。

この前のスイスと比べて、
パラグアイの強さは微妙だったけれど、
チームが少しずつまとまってきているのは分かった。

今日のメンバーだけじゃなく、
スイス戦のメンバー含めて良くなってきているんだと思う。
勝ったこと以上に、全体がコンパクトで、
前線からの守備をしっかりとやる形が機能していた。

前線からの守備ができていたから、
スイス戦ほどディフェンスラインが慌てなかったし、
攻撃へのスイッチも入れやすかったんだと思う。

センターバックが良く見えて、
中盤のミスが目立たなかったのも、
全体でしっかりと守備できていたからで。

前線からのプレスをいなされたとき、
やられちゃう可能性は高いけれど、
それでもこの形で戦えば、ワンチャンあることは分かった。

・全体をコンパクトに保ち、プレスをかけまくる守備
・前線からのプレスでショートカウンター
・低い位置でボールを奪ったら前へ急がず、
 変な奪われ方をしないよう、遅攻もしながら組み立てる

今、勝てる可能性があるとすればコレなんだと思う。
これで負けたら、しょうがないと思う。


遅攻で相手を崩す形は、見られなくていい。
ショートカウンターか、コンビネーション含めた個の力で、
再現できないようなゴールが生まれればいい。

香川や乾が見せたように、
形というより、ひらめきや精度でゴールを挙げる。

そのためには、乾や柴崎のような、
大舞台で結果を出す個の能力を持った選手や、
香川と乾のようなもとからコンビ―ネーションを
構築できている選手を使うのがベターかもしれない。


ちなみに今日の勝利は、
W杯の盛り上げにも、大きな1勝だった。

日本代表にもともと興味を持ちながら、
勝てなくて興味を失っていた人たちに、
もしかして勝てるかも?と思わせたことに、
大きな意味があると思う。

直前の監督解任で、日本サッカーの進化を問うのではなく、
日本サッカーの真価が問われるW杯で、
結果と盛り上がりは重要なだけに、
今回の1勝は、意味があったと思う。

  • 2018.06.09 Saturday
日本時間の昨日深夜に行われた
ロシアW杯11日前の国際親善試合で、
日本はスイスに0-2で敗れた。

西野監督になって2戦目だから仕方ないけど、
オールスター戦のようなサッカー。
個の能力でなんとかしているだけで、
チームとして連係がかなり悪い。

それぞれにやりたいことはあって、
やろうとしていることも共通していて、
でも練習時間が少ないから合っていない。

それぞれに攻撃のアイデアはあるけれど、
それが一致しないから合わなくて、
カウンターを食らう。

パスの出しどころが瞬時に判断できず、
ワンテンポ遅れるから、
その間に相手に詰められてボールを奪われ、
決定的なピンチを招く。

オールスター戦のように、
相手のプレスが緩い中でプレーできれば、
個の力でボールを回すことはできるけど、
最後は相手も集中してるから、得点には至らない。


これからまだ連係は良くなっていくだろうし、
ケガ明けの選手のコンディションも上がると思う。

そうなれば前線で決定的な場面ができるだろうし、
中盤でボールを奪われるシーンが減るだろうし、
ディフェンスも人数をかけて守れると思う。

それに、今日の試合でシュートが正面へ飛ぶ場面が多くて、
それが少しでもいいコースに飛べば、
結果が一気に変わる可能性もある。


今回、日本のサッカースタイルを
模索する作業は終了している。

今回の使命は、とにかく勝つことだけ。
形は求められていない。

火曜のW杯前ラスト・パラグアイ戦が、
勝利への希望が少しでも抱けるような
試合になってほしいと思う!

ワクワクしたいんです!


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