• 2019.07.28 Sunday
レアルの久保建英選手が、
プレシーズンマッチでいいパフォーマンスを見せ、
レアルの公式ツイッターには、
現地ファンから高評価のツイートが相次いでいる。

その中でちょくちょく目にするのがスペイン語の…

「kubo titular」

Google翻訳だと「クボホルダー」。
titularだけ翻訳すると「見出し」。

よく分からないのでもう少し調べると、
titularはティトゥラールと読み、
サッカーでは「スタメン」を意味するという。

つまりファンからの「久保スタメン」という要求。

久保がとんでもない領域に足を掛けている。
久しぶりに、海外サッカーでワクワクしてる。

そして、ひとつスペイン語の勉強になった。
使う場面がないけど。

  • 2019.06.09 Sunday
今日のサッカー日本代表×エルサルバドル代表の試合で、
18歳になったばかりの久保建英が、
日本代表デビューを果たした。

正確なタッチと巧みなボールさばき、
何をするか分からないプレーの数々、
相手ボールを奪う十分なフィジカルなどなど、
今シーズンのJで見せているいつも通りの力を発揮し、
すでに日本代表レベルにあることを証明した。


代表デビュー戦としては中田英寿、
質の高さでいえば小野伸二以来の衝撃だった。

しかも久保は、2人の能力を併せ持つ。
2人が持つ視野の広さは当然備え、
中田のボールキープ力や、簡単に奪われない技術と体の強さ、
「キラーパス」とも呼ばれた自らの感覚で出すパス、
そして小野の正確で意外なプレーやボールさばきがある。

さらにいえば、岡崎慎司の「学び取ろうとする謙虚さ」もある。
去年、チームで試合に出られなかったことで、
試合に出るため、同じポジションの選手を見て研究したり、
逆サイドの東の動きを見て、攻守の切り替えの速さを真似したという。

もっといえば、長谷部誠のような整った心まである。
ボールを奪われたとしても「今のは相手が上手かった」と、
心に余裕を持たせることで、積極性を失わないようになったという。

とまあ、一部を切り取ればそりゃ誰かに当てはまるわけだけど、
当てはめたくなるくらい、ワクワクする存在になった。

想像を超えた、いい意味で“バケモノ”になってきたと思う。


そういった能力溢れる選手は、
過去にも存在していたと思う。

ただ、若くして天才的プレーを見せ、
将来を嘱望された選手のほとんどが、
期待されたような成長曲線を描けない。
才能を伸ばし続けることができなかった。

例えば高校時代、
周りよりも自分のレベルが高すぎて、
努力を怠ったとしても得点を量産できたりする。

そうして感覚だけでプレーをしていると、
Jリーグ、日本代表、海外などとレベルアップをしたとき、
どこかで自分より能力の高い相手と対峙し、
うまくいかないときがやってくる。

そのとき、理論がないから打開策がなく、
うまくいかないうちに感覚が失われ、
そのまま選手として下降線を辿ってしまう。

これが俗にいう「早熟」なんだと思う。


久保には、慢心が起こりにくい
「バルセロナ下部組織」という環境があった。
というか、そういう環境に身を置いた。

若いころから世界トップレベルの同世代と一緒にプレーし、
自分と同じ高いレベルの選手と切磋琢磨してきた。

そしてインタビューでの受け答えからも分かるように、
自分も周りも客観視できて、それを処理できる人間性もある。
自分やチームの今の状況を、的確に言語化できる。

本人がインタビューで語った
「1つひとつ、自分の課題を克服していくのが好き」
という精神がある限り、着実にレベルアップしていくと思う。

2年半前のJ3デビューから着実に階段を上り、
本当に世界のトッププレイヤーになるんじゃないか、
そう期待させてくれる選手になった。

  • 2019.02.02 Saturday
アジアカップ2019、
日本はカタールに敗れて準優勝に終わった。

カタールは個を活かすために何をすべきかが明確で、
その個の力が、瞬間的に爆発していた。
総合的に見れば、強かった。

ただ、カタールは少し雑で、ミスも多かった。
疲弊もしていた。

日本が勝つべき相手だった。


日本は結局、大会を通してチームを成熟させられなかった。

固定したスタメンはお互いのプレーを分かっていて、
感覚的に連係が取れてはいるけれど、
その他のメンバーが入るとうまくいかない。

そして固定したスタメンであっても、
大迫のポストプレーという型らしきものを封じられると、
途端に攻撃がうまくいかなくなっていた。

それでも攻撃を仕掛けてくる相手なら、
ショートカウンターがはまるけど、
守りを固められると崩す術がなくなる。

個の力で何とかするサッカーの限界。
攻撃のバリエーションが少ない。
そして、ベンチからもピッチ内でも
うまくいかないときに、修正できない。

チーム作りで手を打ててない。
試合では打つ手がない。

これまでは親善試合だったから、
日本の良さを封じられることは少なかったけど、
カタール戦だけじゃなく、ベトナム戦もそう。

ただ、そんなチームだったのに、
準優勝できたということは、
ここから強くなれるということでもあって、
今回の結果を受けて、どう改善してくかが大事になる。


そして清水の北川も、
今回の結果を受けて、どう改善していくか。

5試合に出場できたけれど、
決勝の交代カードとして選ばれなかったように、
リードされている場面で追いつくための
カードにはなれなかった。信頼を得られなかった。

代表での活動をきっかけに、
プレーの幅を広げようと考えるのは、
岡崎が代表に入ったころと一緒。

その後、岡崎はクラブで足元の技術を磨いた結果なのか、
ボールを失う場面がかなり増えて、
攻撃でブレーキになっていた時期がある。

でもその一方で、代表でひとつレベルが上がり、
清水では見たこともないような、
足元の技術を見せて、進化をしていった。

そして、清水でも輝きを取り戻した。

北川も、同じ道を辿るかもしれない。
ボールを必要以上にキープしたり、
強引なドリブルを仕掛けるシーンが増えるかもしれない。

そうなったとしても、それでいいと思う。
プレーの幅が広がれば、代表での活躍に結び付くし、
結果うまくいかず、自分の武器が裏への飛び出しや、
周りを活かすプレーだという原点に戻ったとしても、
弱点を減らす効果が出て、何らかのプラスになる。

クラブ内に、精神的に優れた選手がいる今なら、
北川は自分を見失うこともないと思う。

課題をクラブに持ち込む北川が、
今シーズンどうなっていくのか、楽しみだったりする。

  • 2019.01.18 Friday
アジアカップ2019のグループステージ、
日本代表は3勝0敗で1位通過。
決勝トーナメント進出を決めた。

この3試合すべてに、清水の北川が出場した。

大迫のケガでの1トップ起用や、
主力を休ませた第3戦でのトップ下起用もあって、
貴重な出場機会を得ている北川。

しかし3戦ともゴールを決められないどころか、
1戦目の失点に結び付いたボールロストが、
2戦目の消極的なプレーに繋がっていたようで、
ボールを受けるシーンすらあまり見られない、
残念な結果と内容だった。

3戦目でようやく積極性が出始め、
走りでの貢献ができるようになったとはいえ、
まだまだ本来の能力を発揮できていない。


北川は、裏へ抜ける巧みさやボールタッチの上手さ、
一瞬の反転やシュートの精度など、
非凡なものをもっているのは間違いない。

そして、良くも悪くも「チームプレイ」を重視する。

清水の中で北川の能力は非常に高いから、
得点をとること、生かされることが
北川にとっての「チームプレイ」になる。

でも日本代表は日本トップレベルの選手ばかりで、
ゴールを決められる選手が十分にいる。
そうなると北川にとっての「チームプレイ」は、
得点をとらせること、周りを生かすことになってしまう。

個の力でチャンスを作っているチームにあって、
北川は埋没してしまう。

それは良さとしては、
北川が3戦目に手ごたえとして感じた
「動き出しが無駄じゃない」という思い、
悪さとしては長友が2戦目のあと指摘した
「遠慮」につながるんじゃないだろうか。


今の状況を抜け出すために、
北川はエゴイスティックになる必要はないと思う。

必要なのは、ちょっとした過信かもしれない。
例えばゴール前、体勢のいい味方の選手よりも、
体勢の悪い自分の方がゴールを決められる自信があれば、
選択肢はシュートになる。

北川はもともと、相手へのプレスを献身的に行い、
ボールを持たないときの効果的な動きも続けられる。

そのベースは北川なら忘れずできるはずで、
あと必要なのは、ときに仲間よりも
自分を選択肢の上に考える過信。

過信するのは、それはそれで難しいし、
じゃあその判断は正しいかというと分からないけど、
ときには、過信も必要なんじゃないかと思った。

代表での北川を見ていると。


さあ、決勝トーナメント。

このグループステージ、
オフシーズン明けのコンディションが上がっていない中で、
3試合をこなせたことは収穫。

大迫のケガがどこまで回復するか分からない中、
プレーがちょっとずつ良くなってきている北川に、
出場するチャンスはまた巡ってくると思う。

わずかな変化で、結果は変わる。

  • 2018.10.16 Tuesday
サッカー国際親善試合・キリンチャレンジカップで、
日本代表がウルグアイ代表と対戦し、4-3で勝利した。

“日本人らしい”すばしっこい攻撃陣が
仕掛けまくる面白いサッカーで、
ウルグアイのディフェンス陣を翻弄。

世代交代の不安をあっさりと払拭するような、
爽快な乱打戦だった。


今回は、日本の長所が出やすい試合だった。

パナマもウルグアイも、日本の対策は立てていない。
研究もしていないから、日本は自由にサッカーできた。

注目は、来年1月開幕のアジアカップ。

フィジカルで押し込んでくるチームや、
中盤を省略したロングパスを放り込んでくるチーム、
ガチガチにマークしてくるチームなど、
そもそものスタイルもありつつ、
日本を研究して、攻撃陣を封印してくる。

それでも中島・南野・堂安をはじめとした、
日本の新アタッカー陣が機能できるのか。

かなり楽しみになった。


そして清水から選ばれたFW北川は、
好調アタッカー陣がフル出場したことで出番なし。
一方でライバルの南野が2得点し、
生き残りに強烈なアピールをした。

そして今回のライバルが南野だっただけで、
もとは小林悠の代わりに招集されたわけで、
武藤も久保も浅野も杉本もいる。

ただ、第一歩を踏み出せたことに価値がある。
代表で合宿に参加できたことにも意味がある。

リアルな目標を確認できたことで、
これから自分が何をすべきかということが、
明確になったと思う。

意識を高く持っている北川にとっては、
代表メンバーと話をすることは、
世界で戦うための“インターン”にもなったと思う。

さらに、代表入りや海外を目指し、
高い意識を持つ清水の選手が増えているだけに、
日々の取り組みにもたらす変化も大きいはず。
それが成長速度を速め、清水のレベルアップになる。

金子はこれから仕掛けることが増えるだろうし、
立田は体幹を鍛え続けて屈強になるだろうし、
松原はもっと使いやすい選手になっていくと思う。
そして次の世代の若手は、北川がやってきたこと、
北川がサッカーと向き合う姿勢を参考にできる。

これからの清水も、かなり楽しみになった、
この代表2連戦だった。

  • 2018.10.01 Monday
J2町田の経営権を、
サイバーエージェントが取得すると発表した。

町田は今、2試合少ない中で3位につけ、
自動昇格の可能性がありながら、
スタジアムや練習場・クラブハウスを整備できないことで、
J1ライセンスを取得できず、昇格できない。

つまり、圧倒的にお金が足りていない。

サイバーエージェントがお金を出すことで、
スタジアムなどの問題は解決しそうな様子で、
町田はお金を手に入れ、
サイバーはJ1へ最短距離で駆け上がれる
東京のクラブを手に入れることができた。


渋谷に本社があるサイバーエージェントが、
東京のクラブが欲しかったのは明らか。

公式発表の「町田が地域や市民が作り上げたクラブ」であり
「全国屈指のサッカーの街」なのは確かにありつつ、
そのリリースでわざわざ「東京・町田」と、
町田の前に東京の文字をつけているわけで。

東京の人口を考えると、
FC東京が捕まえきれていない莫大な人数がいる。
地方から出てきた人も多いとはいえ。

東京ゼルビア町田になるのか、
町田ゼルビア東京になるのか分からないけど、
東京であることに意味があると思う。

その先には、代々木公園内に建設を目指している、
サッカー専用スタジアムの存在がある。


サイバーエージェントの経営権取得は興味深い。

これまでJクラブがまだできていない、
ネットを使ったプロモーションや、
面白い見せ方、新しい見せ方ができるようになる。

例えば「Abema TV」。
DAZNがあるから配信はできないにしても、
試合後の選手バスに同行して垂れ流すこともできるだろうし、
試合前のスタジアムイベントも配信できるはず。

どこまでDAZNが握っているかにもよるけれど、
サッカーと映像の世界は、まだまだできることがある。

Jリーグスタジアム観戦者調査2017によると、
J1・J2の40クラブのホームゲーム来場者を調査した結果、
Jリーグ観戦者の平均年齢は41.7歳で、
一番多いのが40代で、次が50代だったという。

サイバーエージェントが持つ層はもっと若く、
そこにも莫大なマーケットが存在している。

サイバーエージェントの良さは、
社内の優秀な頭脳というよりも、
優秀な頭脳に自由を与えられる度量。

面白い見せ方をしてくれるんじゃないかと思う。

  • 2018.07.04 Wednesday
サッカーW杯、決勝トーナメント1回戦、
日本が敗れた昨日のベルギー戦について。

良かったのは、第1戦・第2戦と同じで、
選手同士の距離感。
ボールを持つ選手の近くに誰かが顔を出し、
必ずフリーの選手を作れていた。

それぞれが気を遣いながら動いているから、
ある程度、相手の個を抑えることができていた。

そして、日本の個の力も見逃せない。
大迫が前線でしっかりキープできて、
香川や乾が奪われずにボールを運ぶなど、
それぞれがベルギー選手と渡り合っていた。

その分、余裕が生まれて、
落ち着いた戦い方にもつながっていた。
攻撃を受け続けずに済んだ。

戦術に当てはめるのではなく、
選手の特徴を生かした戦い方をした
(時間的にせざるを得なかった)ことで、
選手たちの個は、最大限引き出されていたと思う。


僕は、大会直前のハリルホジッチ解任で、
「日本らしさ」を探す積み上げがゼロになり、
西野監督のもとでの準備期間が短い戦いは、
未来へつなげる考えは捨てて考えていた。

でも大会では、コミュニケーションをとりながら、
全体がしっかりと連動したサッカーをする、
「日本らしさ」みたいなものが世界に通用していた。

初戦のコロンビア戦に勝てたのは相手が10人で、
その後は勝てていないという結果はあるし、
ベルギー戦のスタメン11人がいたからこそ、
このサッカーができたというのもあるとは思う。

ただ、日本人の協調性をベースにした、
全体が連動しているサッカーは、
日本人に合ってるようには見えた。

次の監督が誰になるか分からないけれど、
ハリルホジッチの「デュエル」的な
メディア映えするキーワードよりも大事なのは、
素早い日本選手たちの、協調性を生かした連動性。

それは別に「パスサッカー」に限らない。
日本に出現した個性が、ドリブラーだったらば、
縦への速い攻撃を生かした連動性。

代表の活動は短いから、準備が難しいけれど、
連動するところをもっと突き詰めることに、
次のステージへ行ける可能性がある気はする。

監督と選手、選手同士の
コミュニケーションを大事にしつつ。


そしてやっぱり、大会直前の解任は、
良くないというのも、ハッキリと分かった。

日本が選手交代でギアを上げることができなかったのは、
西野監督のもとでの準備期間が短かったのが
影響していると思う。

選手の組み合わせの答えを、
スタメンの1つしか見つけられていなかった。

西野監督の下での準備期間はわずか2か月。
コンビネーションや攻撃のバリエーションは、
過去の日本代表での財産や、
選手たちがもともと持っている力によるものが大きかった。

ベルギーがフェライニなどを投入して
高さで迫ってきたときに、一気に劣性に立たされたのも、
臨機応変な戦い方だけではどうにもならない、
高さに対抗する積み上げが足りなかった。

やっぱりという感じだけど。


ワールドカップで優勝候補のベルギーを追い詰めた。
日韓W杯のころのベルギーでも、
最近の親善試合のベルギーでもない。

でも、ベルギーに2-0から逆転された。
日本はスーパーゴールをたたき込んだのに、
ベルギーには簡単にゴールされた。

埋まりそうで、埋まらない差。
壊れそうで、壊れない壁。

でも、埋まりそうだから埋めたくなるし、
壊れそうだから壊したくなる。

壁を壊すヒントは、あったと思う。


ちなみにこちらは「ナライニ(名良橋氏)」(2013年12月1日撮影)

  • 2018.07.03 Tuesday


2018ワールドカップロシア大会・
決勝トーナメント1回戦。
日本はベルギーに2-3で敗れ、
史上初のベスト8入りは、ならなかった。

第1戦・第2戦と同じ先発で臨んだ日本は、
FIFAランク3位で優勝候補のベルギー相手に、
後半早々、2つのゴールで初のベスト8が見える展開に。

しかし、ベルギーが上背のある選手を入れると
押され始め、立て続けに失点。
そして後半アディショナルタイム、
日本のコーナーキックからロングカウンターを
鮮やかに決められて逆転負け。

日本はまたも、ベスト16の壁を破れなかった。


悔しかった。

期待したから、勝てると思ったから、
負けてとんでもなく悔しかった。
自分が戦ったかのように、悔しかった。

日本で、多くの人が抱いたこの悔しさは、
日本サッカー界をとりまく環境において、
これから大きな意味を持つと思う。

ワールドカップに無関心だった日本の人たちが、
サッカーに対してこんなにも熱くなれて、
日本代表の挫折のストーリーを味わった。

「ドーハの悲劇」と似ている。
1993年のあの戦いは、今も、
強烈な喪失感として心に残っている。
25年後の今でも、炭火みたいに、ずっと燻り続け、
風が吹けば燃え上がる熱い感情。

今大会の悔しさも、ドーハの悲劇のように、
これからの日本代表をいつまでも応援したくなる、
炭火のようなものになる。


この感情は過去2回、
ベスト16で敗れたときには生まれなかった。

2002年、開催国シードでスイスイと勝ち上がったとき、
ベスト16はごほうびとして戦い、
フワフワしていた日本代表は、あっさりと敗れた。

2010年、ガチガチに守って進出したベスト16で、
耐えるサッカーをしたものの、0-0のPK戦で敗退。
試合自体が熱かったとはいえ、勝利を意識する瞬間は訪れなかった。

今回ほど、夢が現実になりそうなことはなかった。

そして夢が現実になりそうなワクワク感を知ってしまうと、
夢破れる痛みを知っても、また夢を見たくなる。

また夢を見たくなる、夢の破れ方だった。


偶然近づいた、夢なのは分かっている。

タラレバはないけれど、
初戦のコロンビア戦、前半3分に
相手が10人になって先制しなければ、
こんなにもうまくいっていたとは思えない。

前回大会で惨敗したサッカーも、
今大会で結果を残したサッカーも、
基本的には大きく変わらない中で
結果が出たのは、偶然の力も大きかったと思う。

それでも、夢へ近づけたことに意味があった。
夢に手が触れた感触は、忘れられない。


今日のベルギー戦は、日本サッカー界にとって、
とてつもなく大きな意味を持つ試合だったと思う。

もちろん勝って、ベスト8の戦いを見たかったけど!

  • 2018.06.30 Saturday
月曜深夜27時キックオフの
日本の決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦。

史上初のベスト8進出を果たせるのか、
注目を集める中、日本はベルギーに勝てるのか?

日本とベルギーでどっちが強いかといえば、
ベルギーの方が強いのは間違いないと思う。

でも、日本とベルギーに勝てる可能性は、
力の差ほど、小さくないんじゃないかと思う。


というわけで、ポジティブに、
そして日本戦が楽しみになるように、
ベルギーに勝てる理由を挙げてみる。


■日本は過去最高の状態で決勝T1回戦に臨める

日本は過去の大会で、第3戦に勝つため、
グループステージ突破に全力を注いで戦っていた。
それは2002年、第2戦でほぼ決勝T進出が
決まっていた状態でも、第3戦に主力を先発させた。

その結果、決勝トーナメントに進出しても、
選手は3戦で心身ともに疲労を抱えた状態に。
また目標がそもそも決勝トーナメント進出だったから、
グループステージとは違う精神状態で臨まなければならなかった。

でも今回は、主力を6人休ませることができ、
リフレッシュした状態でベルギー戦に臨める。
(ベルギーは9人休ませてるけど…)

しかも目標設定としても、
決勝トーナメント1回戦を勝つために、
グループステージ第3戦はメンバーを入れ替えたわけで、
選手たちはグループステージと同じ精神状態で、
ベルギー戦に臨むことができると思う。

日本がグループステージ第1戦・第2戦のような
サッカーをできれば、勝機はある。


■ベルギーは本気の戦いが少ない

ベルギーはワールドカップが始まってから、
比較的楽な戦いをしてきている。

チュニジア、パナマという相手は
それほど強くないうえに、厳しい戦いではなく、
イングランド戦は主力を休ませたうえに、
完全な本気の戦いとはいえなかった。

それを、ちょうどいいくらいにテストマッチを
こなしている感覚ともいえるけれど、
気付かないうちに緩んでいる可能性もある。

そうなれば、簡単なミスをする可能性があって、
日本はスキに付け入るチャンスが出てくると思う。
そこをきっちり決めるかがポイントになるかもしれない。


■日本はベルギーに苦手意識がない

日本はこれまで、ベルギーに対して、
2勝2分1敗と勝ち越している。

これはもちろん、ベルギーがそれほど強くない時代や、
本気で戦っていない試合も含まれるから、
日本の方がベルギーよりも強いことは表さない。

ただ、勝てない相手じゃないという自信になる。
例えば先制されたとき、ブラジルが相手なら
心が折れそうなところを、ベルギー相手なら
やれるんじゃないかと、前向きに戦える。

データとしては意味がなくても、
精神的に意味があるものだと思う。


■ベルギーはW杯で結果を残していない

ベルギーは1986年大会のベスト4が最高成績で、
その後はしばらく低迷。
そして世界屈指の強豪へと変貌し、
優勝候補に挙げられていた前回大会も、
ベスト8止まりで結果を残せなかった。

今大会と同じように期待された前回大会ですら、
うまくいかなかったベルギー。

日本が同点のまま試合を進めたり、
どんな形でも先制した場合には、
結果を残せていないことが、マイナスに働くと思う。

「俺たちはやれるんだ」という自信より、
「次こそは結果を残さなければいけない」と、
不安からくる焦りが顔をのぞかせてもおかしくない。


…という感じで結局、
ベルギーが崩れてくれるんじゃないかという、
今回も他力本願な思いが大きいわけだけど…

日本は弱者なわけで、ベルギーに勝つとすれば、
日本の出来が良く、ベルギーの出来が悪い、
そんな巡り合わせになる必要があると思う。

で、そんな巡り合わせになるような雰囲気を、
今大会の日本には感じてしまう。

スポーツは、メンタルがモノを言う。
信じられるものがある人やチームは、強い。

日本は飲まれることなく、
逆にベルギーの方が飲まれる可能性は、小さくないと思う。

  • 2018.06.29 Friday
2018ワールドカップロシア大会・グループH
日本は第3戦でポーランドと対戦し、0-1で敗れた。

先発を6人入れ替えて臨んだ日本は、
前半から覇気のないポーランドに対して、
攻め込むシーンがあるものの得点を奪えず。
逆に後半、セットプレーから失点。

しかし同時間帯に行われている
セネガル×コロンビアの経過によって、
0-1のまま試合を締めれば
決勝トーナメント進出が決まることから、
残り10分ほどはボール回しに終始。

それ以降、どちらの試合も得点が動くことなく、
セネガルと勝ち点、得失点差、得点数も並んで、
フェアプレーポイント(レッド・イエローカードの数)の差で
決勝トーナメント進出を果たした。


西野監督は、2つの賭けに出た。

1つは先発を6人入れ替えて臨んだこと。
この采配は、この試合に負けたことを考えるとミスで、
決勝トーナメント進出できたことを考えると、正しかった。

入れ替えたことで、日本の選手間の距離が悪く、
パスの出しどころが少なく、
動きがかなり悪かったポーランド相手なのに、
チャンスをうまく作れずにいた。

精神的にどこか落ち着きがない選手も多く、
決定的な場面でフリーの選手にボールを出せなかったり、
普通に回せるはずのパスがズレたり、
なんでもないボールを自陣ゴールラインにクリアして、
相手コーナーキックにしたりと、いっぱいいっぱいな様子があった。

即席チームだから、選手が変わればこうなるわけで、
改めて前の2試合でスタメンだった11人が、
絶妙なバランスのうえで上手くいっていたことが分かった。

ただこれで次の試合、ケガや疲労の問題がなければ、
過去2試合のメンバーで戦うはずで、
6人を休ませられたのは大きい。

次は中3日の試合になる中、
この賭けに勝ったリターンは、大きいと思う。


もう1つの賭けは、試合終盤の約10分間のこと。

この試合、日本もセネガルも同じスコアで敗れれば、
日本がフェアプレーポイント差で上回り、
決勝トーナメント進出が決まることが分かっていた。

そんな中、日本が0-1でリードされて迎えた終盤、
同時刻キックオフのセネガルも失点し、0-1になった。
そこで日本は、0-1で負けているにもかかわらず、
失点のリスクをなくすため、自陣でパスを回し続け、
日本は0-1のまま負ける決断をした。
セネガルが0-1のままで終わることに賭けた。

そうして、セネガルも0-1で敗れ、
日本は決勝トーナメントに進出、賭けに勝った。

これ試合中は、ものすごいギャンブルだと思って、
ドキドキしながら見ていたけれど、
冷静に考えると、勝つ確率の高い賭けをやっただけだと分かった。

そもそも80分以上戦って1点しか生まれていない試合で、
得点する確率はそこまで高くない。
だから単純に、得点する確率と、得点しない確率を比べれば、
得点しない確率の方が高い。
つまり、日本がポーランドから得点する確率よりも、
セネガルがコロンビアから得点できない確率の方が高い。

それに試合内容も、日本セネガルともに低調だった。
セネガルには、得点の気配がそれほどなく、
これは日本代表スタッフがチェックしているはず。
セネガルが得点できない雰囲気だから、
セネガルがそのまま敗れると踏めたんだと思う。

つまり日本は、サイコロの偶数が出るか奇数が出るかの
丁半博打じゃなくて、
サイコロの1が出るか、1以外が出るかというレベルの
勝てる博打をやっただけだったと思う。


そして戦い方にブーイングや批判が出たことについて。

試合終盤、負けているのに、
点を取りにいかずボールを回すだけという
戦い方に、ブーイングや批判が出るのは仕方ない。

ニュートラルな観客は面白い試合を見たいし、
“負けにいく戦い方”は褒められたものじゃない。

でもこれは、1試合90分の戦いでありながら、
グループステージ3試合270分の戦いでもある。

勝っている状態でパスを回すことは問題ないわけで、
90分では負けているけれど、270分で勝ち点4をとり、
他会場のセネガルを上回っている状態は“勝っている”といえる。
“逃げ切るために”パスを回し続けると考えれば、
まったく問題ない行動なんじゃないかと思う。

楽しい試合じゃないけれど、
W杯の決勝トーナメント進出がかかる試合で、
これもワールドカップなんじゃないかと思う。

そして、日本が負ける戦略をとったことで、
いろんな議論が出て、いいと思う。

そうやってスポーツの見方が広がっていくし、
サッカーにはこういう試合もあるということを、
普段サッカーを見ない人たちに見てもらえたことも、
良かったんじゃないかと思う。


さあ、次はGグループ1位、優勝候補のベルギー戦。

すでに決勝トーナメント進出を決めていたベルギーは、
同じ日の試合で9人入れ替える
ほぼターンオーバーで1位突破し、
万全の主力組が、中3日の日本戦に出てくる。

対する日本も、6人を先発から入れ替え、
最後の10分ほどは攻めずに休んだことで、
コンディション面では、人数ほどの違いはない。

ベルギー戦は、真っ向勝負。

ポーランド戦の反省は、負けに行ったことじゃなく、
全体の距離感が悪かったこと。
今日のレベルの試合をしたら、勝てない。

でも第1戦・第2戦のメンバーが、
その2戦と同じように自信を持って戦い、
全体をコンパクトに保てれば、チャンスはあると思う。

そして選手が「ポーランド戦の分も…」とか変に気負わず、
これまで通り戦ってほしいと思う。


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