12月24日、人生初のミスチルライブへ行ってきた。
中学時代に出会ったCROSSROADや
innocent world以来、ずっと聴いてきたのに、
「ライブじゃなくても音楽が聴ければいい」とか、
「ドームとか行ったって迫力ないでしょ」とか思って、
ずっと行くことがなかったミスチルライブ。
特にきっかけはなかったけど、
今回初めてチケットが取ろうと動いた。
そしてありがたいことに友達からゆずってもらって、
行くことができた。
なんだか、僕は間違ってたと思った。
とんでもない迫力と、盛り上がりのライブだった。
帰ってから、このライブが生放送された
WOWOWの映像を見たけど、
当たり前ながら、ライブの方が遥かに心がふるえた。
サッカーとかスポーツにも言えることだけど、
目に入ってくるメンバーや映像、光、観客の波、
耳に入ってくる歌声、会場からわき上がる歓声、雑音など、
そのすべてが、テレビ画面っていうフィルターがないことで、
濃厚なまま味わうことができる。
部屋にある機器が、
ハイビジョンだろうと、5.1チャンネルだろうと、
会場にある熱気、空気は、そのはるか上をいく。
そこには全力で歌い、演奏している人たちがいて、
4万人以上の観客は、楽しさや喜びを爆発させる。
いやライブってそういうもんだけど。
さらに、ミスチルの曲すべてを好きで聴いてきたことが、
その素晴らしさを増幅させてた。
曲順は、ミスチル自身の歴史、
そしていろんな人が人生で辿る道筋を
見ているかのようだった。
あくまで僕なりの個人的な解釈だけど、
こんな印象がある。
自信を持ち、勢い任せで突き進んだ若い時代、
若さゆえの良さと悪さを併せ持って生きている。
(ラヴコネクション、Dance Dance Dance)
しばらくすると、仕事も私生活も安定し、
悩みはあってもエネルギーに満ちあふれ、
幸せで充実したときを過ごすようになる。
(HANABI、ロードムービー、風と星とメビウスの輪)
ところがあるとき壁にぶち当たり、
自分自身を見失い、仕事ではやる気をなくし、
私生活では彼女とうまくいかなくなることがある。
悩み、苦しみ、世の中への絶望、浮気心、
悪い意味で「今が楽しけりゃいい」ことを正当化するような。
そんな自分をいいとは思っちゃいないけど、
マイナス思考の負のスパイラルは、止まらない。
しかもその期間は、なかなか抜けられない。
(Worlds end、ALIVE、Loveはじめました、
Monster、ニシエヒガシエ、CANDY)
そんな日々の中、何かをきっかけにふと気づく。
いろいろ複雑に考えすぎてきたけど、
あらゆることは、もっとシンプルなもんだったんだと。
悲しみを連れて遠回りもしたんだけど、
探してたものは、こんなシンプルなものだったんだと。
(Simple)
そんな心境になったとき、目の前にある人や出来事など、
世の中で起こる些細なことすべてが幸せだと思うようになる。
新たな気持ちが芽生えたとき、
輝いてたころの自分らしさを求めるようになり、
未来の自分らしさを探しに、吹っ切れた思いで走り始める。
(Drawing、彩り、fanfare、箒星)
例えば音楽をやっているのなら、
詩や音楽に乗せて思いを伝えることの素晴らしさ、
それが自分なんだってことを再確認するような感じで。
(名もなき詩、エソラ、声)
で、今思うことは、
これまでいろんなことがあって生きてきた人生って、
すべてが、もっともっと大きなはずの自分を探す、
終わりなき旅だと。
そしてこれからもその旅は、続いてくんだと。
(終わりなき旅)
※アンコール曲を含まず
ホントにあくまで僕が受け取ったってだけの内容だけど、
そう考えられるような、歌詞の流れだった。
ライブ中はそんなこと考えず、
ただただ目の前であったことを楽しむことと、
みんながやってる振りについてくのに精一杯だったけど。
やけに暗めのとがった曲を選んでるなーって思ったくらいで。
そんな感じで、最高だったミスチルライブ初参戦。
ちなみに別の感想として、
この舞台で4万人以上の注目を浴びることって、
そんな舞台を作ることって、
どんなに楽しいんだろうって思った。
また行きたい。
いつかこうしたものを作りたい、と。