• 2019.06.15 Saturday
J1第15節、清水はホームで
横浜FMと対戦し、3-2で勝利した。

横浜FMのいわゆる「ポジショナルプレー」で、
清水はパスコースを塞ぎきることができず、
ボールの奪いどころを見失っているうちに、
中央のパスの出しどころをフリーにさせて2失点。

ところがその2失点目から再開しようとしたボールを、
横浜FMのマルコスジュニオールが、
ピッチ外へ思い切り蹴って退場となって流れは清水に。

1人多くなった清水は、1点を追う89分、
91分に得点を挙げて、劇的な大逆転勝利を収めた。

篠田監督就任後、2勝2分の負けなしで、
最下位から降格圏外の15位に浮上した。


清水は今日も、そこまで良くはなかった。

前半は横浜FMの整ったサッカーに支配され、
ボールを繋がれ、ボールを奪えない時間が長かった。

後半、清水はシステムを4-1-4-1に変更し、
西澤の投入もあって、相手陣内に進入する場面が増加。
ただそれでも、横浜FMが退場者を出したあと、
“カウンターを受けやすい”サッカーをしてくれなかったら、
清水は逆転はおろか、同点も難しかったかもしれない。

横浜FMは、1点リードで1人少ない状況なのに、
変わらずハイラインで攻め続け、
カウンター狙いの清水の餌食になっていた。
組み立てが上手くない清水にとっては、
守られた方が明らかにキツかったにもかかわらず。

清水にとっては、退場から何から、
横浜の自滅に正直、助かった。


それでも、チームに変化の兆しは見えた。

ヘナトがケガから復帰したことで、
相手ボールを奪える回数が増え、
カウンターにつながる場面が増えていた。

そして守備範囲が広いヘナトがいることで、
1ボランチにすることができ、
4-1-4-1のシステムがうまくハマった。

エウシーニョの攻撃参加の場面で、
前半早々はクロスを選択することが何度かあった。
中に切れ込む以外の攻撃が増えていた。

大卒1年目の西澤が、ついに得点を挙げた。
この日、3度の決定的な場面で放ったシュートは、
キーパーの正面へ。で、4度目が劇的な決勝ゴールに。
これまでもシュートチャンスを多く作りながら、
あと1歩だっただけに、ここから結果が出やすくなると思う。

しばらくカウンターサッカーを続けていれば、
降格圏からはじわじわと離れていけると思う。


次の相手は、相性のいい名古屋。

昨シーズンのリーグ戦で2勝した相手で、
2戦2勝は名古屋と柏のみ。

昨シーズンのようなカウンターサッカーへと振り切り、
ヘナトやエウソン、西澤というプラス要素が、
少しずつ良くなっている今、勝機は十分にあると思う。

  • 2019.06.01 Saturday
J1第14節、清水はアウェイで
松本と対戦し、1-1で引き分けた。

松本が微妙な判定でPKを獲得して先制すると、
清水がザ・帳尻ともいえる、
もっと微妙な判定からのPKで同点に。

そのまま、さほど盛り上がるシーンがないまま、
試合終了を迎え、引き分けに終わった。

これで篠田体制になって1勝2分け。
勝ち点5を積み上げたものの、
他の下位陣も軒並み勝ち点を積み上げたため、
勝ち点13で5チームが並ぶ中、最下位となった。


この試合、清水の攻撃は良くなかった。

プランとしては、パスをつなぐというよりも、
ドウグラスを中心としたカウンターサッカーで、
アバウトなロングボールを使ってでも速攻で仕留めるという、
割り切った戦い方。でもうまくいかなかった。

松本の守備意識がかなり高い分、
攻撃を遅らされ、縦をふさがれ、清水の速さは出なかった。
崩すのが苦手な清水はどこかぎこちないボール運びで、
探りのショートパスを繰り返す程度。
チャンスを作れないまま、相手ボールに。

または自陣深くからロングカウンターをしようと、
持ち上がったものの、
攻撃の選手がみんな前線に走ってしまって、
パスの出しどころがなく後ろに戻すという展開。

結果、決定的な場面は少なかった。

大きな問題は、ボールをもらう動きが、
どうもうまくできていないこと。
ボールを持った選手が、パスを出せる味方がいない。

あと、エウシーニョの活かし方。
エウシーニョがドリブルを始めると、
味方同士、何をしたいのか分からないような動きになり、
右サイドで特に攻撃は停滞してしまう。

本来、松本のような堅い相手には、
ドリブルで変化をつけることができるエウシーニョが
大きな武器になるはずなのに、
ドリブルしたとき周りがどうコースを開けるか戸惑い、
右アウトサイドで蹴る意表を突くパスに、味方が意表を突かれる。
味方同士で合わないから、チャンスが一転ピンチになる。


篠田新監督になってから、
1勝2分けと上向いているように見えるものの、
実際は結果に変化がない。

3試合ごとのブロックで考えると…

ヨンソン体制(6〜11節)
FC東京・磐田・セレッソ大阪戦…2勝1敗の勝ち点6
浦和・鹿島・川崎戦…0勝3敗の勝ち点0

篠田体制(12〜14節)
大分・仙台・松本戦…1勝2分けの勝ち点5

相手の強さによって勝ち点を積み上げられているだけ。
ヨンソン体制のまま、この3試合を戦っていたとしても、
勝ち点5を積み上げられたかもしれない。

ただ、1勝2分けで選手たちが戦い方を信じ、
篠田監督の指導でまとまっていけるのなら、
監督交代タイミングとしては良かったと思う。

出場機会を増やしている西澤に象徴されるように、
監督は球際の激しさや体を張る守備を求めている様子。
西澤の存在感は、試合ごとに増している。

練習から激しさが増しているようで、
3試合負けなしは、練習を信じられる要素のひとつになる。

変化が現れるきっかけとして、
負けなかったことがプラスになってほしい。


今年も戦国リーグの様相を呈してきたJ1を
生き抜くには、まさに戦える集団となることが大事になる。

代表ウィークで、Jリーグは2週間中断する。

パスで相手を崩す術を身に着ける期間ではなく、
どうやってボールを奪い、どう速い攻撃を仕掛けるか、
その共通理解を深める期間になるんじゃないかと思う。

エウシーニョをチーム戦術にフィットさせることも、
この2週間で大事な要素。

どんなに体力があっても、共通理解ができてなかったら
チグハグで後手を踏み、ハードワークできない。
連動しなかったら、走れる体力があっても走れない。

そうしたところが整理できたら、
横浜FM・名古屋という強敵にも連敗はないと思う。

  • 2019.05.25 Saturday
J1第13節、清水はホームで
仙台と対戦し、4-3で勝利を収めた。

篠田監督体制のリーグ戦2試合目の清水は、
前節の大分戦よりも守備が全体的に緩く、
試合開始早々にCKのトリックプレーで簡単に失点。

それでも相手の仙台も同じように緩かったことや、
清水のドウグラスのクオリティが高かったことで、
4得点という結果を残して、なんとか勝利。

残留争いのライバルから、
非常に価値のある勝ち点3を奪った。


4-3といえば楽しいイメージだけど、
この試合は、内容的にそこまで楽しくなかった。
派手さだけで、全体的にレベルは低かった。

守備の緩さ、寄せの甘さは相変わらずで、
ヨンソン監督体制終盤とさほど変わらない出来。
距離感が良くなかった。

ボールを持ったときのもらう動き、
前線からボールを追いかけるときの後ろからの動き、
どうやってボールを奪い、運ぶかが曖昧。

大分戦では改善の兆しが見えていたものの、
この試合では、そこまでうまく機能していなかった。

相手が鹿島や川崎か、仙台かの違いで、
勝てたような試合だったと思う。


ただ、勝つべき相手に勝てたのは、
数字上も気持ちの上でも大きく、
新監督に交代したあと公式戦は2勝1分け。

そして今日最大のポジティブ材料は、
ドウグラスの復調。

崩すのが苦手な清水にとって、
これまで相手に引かれるとどうにもならなかったのが、
ドウグラスの個によって破壊できる。

ディフェンスラインから繋ごうとして、
相手のプレスを受けて苦しくなったとき、
前線にロングボールを出しても、
ドウグラスがキープしてくれる可能性が結構ある。

そして、連動して北川のクオリティも生きる。

まだ全体の連動性が戻ってきたわけではなく、
これからも厳しい戦いは強いられそうなしばらくの間、
ドウグラス頼みができるのは、かなりありがたいし、
選手たちの心にも余裕が生まれるんじゃないだろうか。


相手をパスで崩すサッカーは置いておき、
昨シーズンの戦い方に、まずは立ち返ること。

そしてピッチ内でコミュニケーションをとりながら、
その場に応じて、臨機応変に対応できるようになること。

ドウグラスで勝ち点を拾いやすい状況を、
しっかりと生かしたい。

  • 2019.05.22 Wednesday
2019JリーグYBCルヴァン杯第6節、
清水はアウェイで磐田と対戦し、2-0で勝利した。

すでにグループステージ勝ち抜けが決まっている磐田と、
敗退が決まっている清水という消化試合とはいえ、
清水はリーグ戦で巻き返すためにも、
監督交代のこのタイミングで結果を残したかった試合。

磐田の決定的な場面も多かったものの、
プレーのクオリティの低さで清水は難を逃れ、
逆に清水は、リズムを掴んだ後半に2得点。

清水の内容は、今シーズンの平均的なレベルで、
磐田の拙攻に助けられた部分も多かったものの、
複数得点・無失点という結果を残すことができた。


たぶん、ヨンソン監督の下でも、
この試合は勝てたんじゃないかと思う。

これで今シーズンの磐田戦3連勝。
清水は今シーズンの公式戦4勝のうち、
3勝は磐田から挙げているわけで、
喜んでいいのか分からない結果を残している。

ただ、そんな磐田相手とはいえ、
消化試合とはいえ、勝つことが重要な試合だった。


薬の効き目は、薬が効くと思えるかどうかも関係する。
特に原因不明の症状には、効くと思うことが重要。

例えば車の酔い止め薬を飲んだとき、
そこに何の成分も含まれていなくても、
酔い止め薬と思えば、車酔いせずにいられたりする。

内容がいいのになぜか勝てない。
どういうわけかミスが出て失点する。
失点をすると自信を失い、失点を重ねる。

そんな状況で、監督交代という薬を飲み、
新監督から指導を受けることで、
一気に成績が良くなることがある。

それは基本的に、前監督の問題点を改善する指導に、
効果があるわけだけど、
同時に、勝つことで自分たちがやれると再び自信を持ち、
勝ちが勝ちを呼ぶ、好循環を生むことがある。

薬が効いたと実感することで、良くなる。


今日の試合は、もとから勝てた試合かもしれない。
相手のミスで、偶然勝てた試合かもしれない。
ルヴァン杯の消化試合で勝ったに過ぎない。

でも、勝利を収めて無失点に抑えた。
薬が効いたか分からないけれど、勝利を得られた。

監督交代という薬に効き目があることを感じられた、
もしくは監督交代に効き目がないと思わずに済んだ、
そういう意味のある試合だったと思う。

  • 2019.05.18 Saturday
J1第12節、清水はアウェイで
大分と対戦し、1-1で引き分けた。

篠田監督体制の初戦となった清水は、
試合の入りこそ硬さが目立ち危うかったものの、
前線からの守備でペースをつかむと、
前半は大分がミスを連発し、PKでドウグラスが得点。

後半早々の失点シーンのように、
まだ個の脆さはあるものの、
各チームが手こずってきた3位・大分相手に、
試合全体としては及第点ともいえる初戦だった。


ヨンソン監督から篠田監督になり、
今日の試合で変わったポイントは3つあると思う。


・前線からのプレス

ヨンソン体制では前線から追いかけることを抑えていた中、
篠田体制で前線からプレスをかけるようになり、
大分相手にハマっていた。

大分としては、清水が思っていた戦い方ではなかったはずで、
選手たちが戸惑いを隠せず、ミスを連発。

リズムを作れない大分に対し、
清水は本来得意とするショートカウンターを狙い、
まんまとミスを誘って得点を奪った。

ゴールキーパーからも前線へのロングボールを多用し、
今シーズン取り組んできた「つないで崩す」ことは
一旦優先順位を落としている様子。

頭をクリアにし、シンプルに戦うことが
今の清水には重要だろうから、有効だったと思う。


・立田の右サイドバック起用

これは今日の試合に限ったことなんだろうけど、
エウシーニョの出場停止で、右サイドバックに立田を起用した。

本職サイドバックの飯田や鎌田がいる中で、
昨シーズン好調だったときの右サイドバックとして、
強固な守備の一翼を担っていた立田がスタメンに。

守備に重心があり、1対1に強い立田を置くことで、
しっかりした守備から、攻撃は前線に託すサッカーは、
とりあえずの勝ち点を稼ぐには大事だと思う。
納得のいく修正だった。

あとは次節にエウシーニョが戻ってきたとき、
どんな戦い方にするのか。

立田をセンターバックに戻して
エウシーニョの攻撃回数を抑えるか、
これまでコンビネーションが合っていない
エウシーニョを控えにして、今日の布陣を使うのか。
それともエウシーニョをフィットさせられるのか。

期待と不安の両方があるものの、
最適解で臨んでくれるだろうという気はする。


・西澤の起用

今シーズン大卒で加入した西澤が、
交代の1番手として起用された。

これまでリーグ戦全試合でベンチ外、
サブ組中心のルヴァン杯でもスタメンで起用されず、
合計の出場時間はわずか9分。
序列は一番下のランクにあったように思う。

それがリーグ戦で初出場し、
なかなかのパフォーマンスを見せた。

これはチームの総合力をアップするうえで、
かなり大きな選択だったんじゃないかと思う。

序列の変化を強く印象付けられたことに加え、
西澤もその起用に対して、
迷いのないプレーと、確かな技術で応えた。

これでサブやベンチ外の選手たちは、
自分もチャンスがあり、やれるという自信を持てたと思う。
というか、そう思わなかったらプロじゃない。

ルヴァン杯敗退が決まっている中で、
アピールのチャンスを失う選手たちにとっては、
練習でのモチベーションを高める起用だったと思う。


今日の変化は、すべて「奇襲」に近く、
大分の準備が足りない中で、
清水のプラン通りに戦えた部分が大きかったとは思う。

次節の相手・仙台は、清水の戦い方を把握し、
きっちりと準備して戦いに臨んでくるわけで、
今日のように、相手が戸惑うことは少ないかもしれない。

ただ、監督解任で再起動した効果は、
とりあえずあったと思う。

篠田監督が掲げる「ハードワーク」は、
新たに臨むコンセプトというわけじゃなくて、
これまでもハードワークしようとやってきたはず。

でも、頭の中が整理できていなかったり、
選手同士のズレがあって、ハードワークしようにも、
判断が遅れて、うまく機能していなかった。

それが今日の試合を見る限りは、
サイドバックは守備に重心を置き、
前線からも連動した守備を仕掛け、
カウンターから強力な攻撃陣が得点を狙うという、
シンプルなスタイルで、プレースピードが上がっていた。
ハードワークしやすい状態になっていた。

第一歩としては、良かったんじゃないだろうか。


最下位転落も、前を向ける試合だったと思う。

  • 2019.05.13 Monday
昨日の試合後、ヨンソン監督の退任が発表された。

ヨンソンがそこまで悪かったわけじゃなく、
打つべき手の中で、即効性とうまくいく確率を考えたとき、
ベターなのが監督退任だったんだと思う。

ヨンソンは普通の監督だった。
可もなく不可もなく、前任の小林監督同様、
何が悪いわけでもなく、戦力なりの結果を残した。

何試合もいい内容のときはあったから、
自分たちのやりたいサッカーができれば戦えていた。
「ドウグラスが戻れば」「新戦力がフィットすれば」
おのずと良くなるんじゃないかと思っていた。

でも、それはむしろ逆になってしまった。
チームとして戦えなくなってしまった。

だから、次に打つ手が難しくなった。

そこで篠田コーチにとりあえず指揮をとらせて、
「初期化」をせずに「再起動」させることを選んだ。

スペックが良くて、機能していたのに、
やることが増えて重くなり、うまくいかないチームを、
リフレッシュさせることにしたんだと思う。


今シーズンは、不運も重なった。

選手を生かすためのフォーメーションとして、
3-5-2を選んでキャンプで練習を積んだら、
エウシーニョがケガで出遅れ、
選手たちがミスで失点を重ねて2節で3バックを断念。

第3節で4バックに戻したものの、
練習不足の感は否めず、低調な出来で5失点。

その後、ようやく昨シーズンのサッカーを
取り戻してきたものの、新戦力の融合はうまくいかず。
崩壊している相手に勝ち、連動している相手に負ける状態。
さらには誤審も重なり、結果は2勝2分7敗の勝ち点8、
ルヴァン杯は1試合を残して敗退が決定した。

混乱、混迷から、ヨンソンは立て直せなかった。

そして、プラン通り戦うことはできても、
試合中にピッチ内で修正できないという、
清水にずっと横たわる課題を解決できなかった。

それがヨンソン監督での限界ともいえるけど、
選手たちが変わらなければならない部分でもあって、
もっといえばチームの空気を変えられないクラブの問題。

僕はヨンソンに、不満はない。


で、当面は篠田コーチが監督代行として、
指揮をとることが発表された。

たぶん大枠の戦い方は変わらず微調整で、
指導法や選手との接し方、起用法が変わる。

まずは再起動でリフレッシュすることによって、
処理スピードが上がり、試合でミスを抑え、
緩みが出ないよう、自信を持った集中したプレーを!

ここからの大分・仙台・松本の3試合は、
相性がイマイチ良くないとはいえ、
浦和・鹿島・川崎とのここ3試合よりは、
本来圧倒されないはずの相手。

監督が代わっても結果が出ないというのを避けるため、
交代タイミングがここだったというのもありそうで、
ここから3試合が、勝負になる。

  • 2019.05.12 Sunday
J1第11節、清水はホームで
川崎と対戦し、0-4で敗れた。

清水は前半、相手ボールを中盤で奪って
カウンターのチャンスがあったりしたものの、
またもセットプレーの甘さで先制されると、
その後も緩い守備から失点を重ねて4失点。

攻撃のリズムも作れず、3試合連続無得点で3連敗。

第11節を終えて勝ち点9の17位という低迷を受け、
ヨンソン監督の退任が発表された。


退任については明日書くとして、
まずは今日の試合について。


ここ2試合、リーグの鹿島戦やルヴァンのガンバ戦と、
相手に自由にやられるという問題が出ていた。
そして、ミスや緩みで失点する。

それが今日も、同じだった。
前半こそ連動した守備で期待を持てたものの、
試合が進むにつれて、川崎に支配される時間帯が増え、
ミスや合わない場面も増えていった。

試合中に修正する川崎と、
試合中にプランがはまらなくなると、
柔軟に対応できず、うまくいかなくなる清水。

清水がうまくいかなかったのは、
もとからの「ピッチ上での修正力」の低さとともに、
「味方の動き」にまだ戸惑っている感がある。

清水は昨シーズン、簡単にボールをつなぐことが多かった中、
今シーズンはドリブルで持ち上がる中村慶太やエウシーニョが入って、
ボールの動かし方に変化が生まれた。

これはうまくいけば、チームの進化を生むところだけど、
未だにフィットしていない様子で、チームは退化。
故障中のヘナト含めて、新戦力を使いこなせていない。

普通は、味方がどう動くか感覚で分かっているから、
相手やボールの動きを予測することに頭を使えるけれど、
清水はまず味方の動きが分かってないから、
いろんな予測で、一瞬遅れているように感じる。

選手同士の理解が進んでいないのか、
監督が理解させられていないのか。

選手の個の能力だけで、強さは決まらない。
純粋な個の能力を足し算して、
強さが決まるようなサッカーゲームとは違う。

今日の相手・川崎であれば、
負傷欠場の選手の代わりに入っている選手が、
それなりに役割を果たし、結果を出した。

清水と同じように苦戦している浦和は、
個の能力が高いはずなのに、
今日の試合で名古屋相手に攻撃を受け続けていた。

一方で、決して戦力的に上位とはいえない大分が、
今日の時点で3位にいる。

清水は今、17位の降格圏に沈んでいる。


そんな中で、試合後のヨンソン監督の退任は、
仕方なかったと思う。

  • 2019.05.08 Wednesday
2019JリーグYBCルヴァン杯第5節、
清水はアウェイでガンバ大阪と対戦し、1-3で敗れた。

前半終了間際、ガンバのCKで、
藤本淳吾のキックをニアで三浦弦太が合わせてゴール、
第3節と全く同じ形で清水が先制されると、
後半にドウグラスの直接FKで一度は追いついたものの、
2度もディフェンスがぶち抜かれて、さらに2失点。

グループステージ1試合を残して、ルヴァン杯の敗退が決まった。


触れないわけにはいかない、
センターバックのヴァンデルソン。

3失点に絡み、特に後半の2失点は、
1対1の対応のまずさで簡単にぶち抜かれてのゴール。
試合に絡ませるのは怖い選手になってしまった。

ブラジル1部でも出場していた選手ということだから、
もとからの能力の問題ってわけじゃないはずで、
日本サッカーに適応できていないというか、
プレーのクオリティが完全に落ちている。

大人しい性格なのか分からないけど、
プレーに迷いがあって、どこか不安げで、反応が遅れている。
その結果、危なっかしいプレーが多い。

試合であのぶっちぎられるプレーを見せられると、
チーム全体が不安を抱えてしまうだけに、
しばらく試合に絡めるのは難しいんじゃないだろうか。

うまくいっていないチームで、
さらなる不安要素を抱えるわけにはいかない。


ただ、今日の敗戦をヴァンデルソンのミスで
片付けてしまっては、問題を見て見ぬフリしているだけ。

どうやってボールを奪うのか、
どうやって奪ったボールを運ぶのか、
なぜ相手はフリーになり、フリーの味方はいないのか、
選手たちはイメージを共有できているのか、
監督はイメージを共有させられているのか。

今回は連係面で難しいルヴァン杯メンバーとはいえ、
リーグ戦の鹿島に続いて、
パスを回す相手に何もできない時間が長すぎて、
カウンターの一刺しで勝とうとしても、
カウンターのチャンス自体を作れていない。

ボールを保持してほしいわけじゃなく、
「奪い方」や「ゴール前への運び方」が、
昨シーズン終盤よりも整理されていない印象。
その結果、全体的に反応が遅れて相手のターンが続く。

さらにボールを奪えて攻撃に移っても、
近くに見えた味方へボールを渡し続けるだけで、
PS4のサッカーゲームでいう「×ボタン」を連打するサッカー。

守備に強さ、攻撃に怖さが足りない。


ただ、リーグ戦では前節の鹿島戦以外、
内容はそこまで悪くなかった。

たぶんチームとしてベースの戦い方は悪くなくて、
ボールをうまく奪えないとき、試合中の微調整がうまくいっていない。

リーグ戦の次節・川崎戦は、
かなりボールを回されそうな中、
まさにその奪い方、運び方が重要になる。

  • 2019.05.03 Friday
J1第10節、清水はアウェイで
鹿島と対戦し、0-3で敗れた。

清水は前半早々、カウンターで北川が倒されて得たFKを、
中村慶太が決めたはずが、ゴールラインを割ってないとして
誤審のノーゴール判定。

すると10分にゴールを決められ、
その後は混乱しているかのように防戦一方。
完全に試合を支配されて完敗した。


前半2分のFKで得点が認められていれば、
展開は違ったものになったかもしれない。

清水が自信を持って戦い、
しっかりした守備からのカウンター狙いができ、
勝てた可能性は十分にある。

今日の試合で多かった、攻め切れないシーンや、
細かなミスの多さは、自信あるプレーをしていれば、
こんなことになってないかもしれない。

あの誤審は、今日の試合を大きく左右したと思う。

ただ、清水にある根本的な問題は、
誤審を糾弾しても、解消されない。


清水はうまくいっているとき、上位に入れるくらい強い。

でも一度うまくいかなくなると、
今日のように激弱で、試合中にピッチ内で立て直せない。

前半の早い時間帯に失点したことで、
全体がどこか不安を抱えているような雰囲気になり、
ボールタッチがブレ始め、視野も狭くなり、連係もなく、
チームとして機能不全に陥った。

個と個の力で、得点につながりそうなシーンもあったけれど、
チームとして得点を奪えそうな空気がなかった。


ピッチ内で立て直せないことに、
清水の根本的な問題が見え隠れする。

「清水のチームの雰囲気はいい」
「技術のある選手が多い」
そんな話はよく出るけれど、
じゃあいいチームがといえば違う。

チームメイトが仲良しだから、
連係がうまくいくわけじゃない。
技術やサッカー脳があるから、
チームが機能するとも限らない。

声を出して、相手に要求して、
自分がどんなプレーをしようとして、
相手にどんなプレーをしてほしいか、
それを練習でたくさん話して、
試合中もピッチ内で声を掛け合わないと、
連係は深まらないし、チームは機能しなくなる。

実際はどれだけ声が出てるのか分からないけど、
選手コメントでたびたび
「今日は声を出せて良かった」「もっと声を出したい」
というような話が出るってことは、
選手同士の声が足りないのが、ずっと抱えている問題なんだと思う。


清水は「マジメで大人しい」クラブ、
というイメージがある。

言われた通りやることは得意だけど、
想定外のことが起こると途端に立て直せなくなるイメージ。

それは選手が入れ替わっても、変わらない。
試合ごとの波、試合中の波がある。

最近は若手に主張が見え始め、
少しずつ変わってきてる雰囲気はあるけれど、
まだ今日みたいな試合になることがある。

ピッチ内での修正が全然きかない。
今日もボールを回されたとき、どうボールを奪うのか、
どう攻撃に移すのか、分からなくなっていた。

選手同士の意思疎通に、問題はないだろうか。


今シーズン加わったエウシーニョやヘナト、
中村慶太とまだうまく融合できていないのも、
そのあたりが関係しているような気がする。

しかも清水はキャンプで取り組んだ3バックで、
新戦力と連係を深めてきたのが、
うまくいかなかったことで、
シーズン途中で4バックに変更した影響もある。

カウンター主体のサッカーから、
パスをつなぐ意識を高めようと取り組んでいるのも、
影響しているとは思う。

ただ、そろそろ連係ができてきても
いいんじゃないかとも思う。

新戦力と噛み合うまでには時間がかかるとはいえ、
コミュニケーションの問題は、ないだろうか。


次の川崎戦、ヘタすると今日の鹿島戦の惨劇と、
まったく同じ光景が繰り返される。

ヨンソン監督は、選手に任せる部分の多い監督なわけで、
選手同士がもっと話して、変わらないといけない。

監督が何人変わっても解決していない問題だから、
今日の試合ですぐ変わるのは難しいけど、
変えることはできると思う。

  • 2019.04.28 Sunday
J1第9節、清水はホームで
浦和と対戦し、0-2で敗れた。

攻撃に出てこない浦和に対し、
清水は攻めあぐねて時間が経過。
すると清水は、セットプレーからの攻撃で失点し、
そのまま難なく守られてしまった。

清水は今シーズン初の無得点に終わり、
連勝が2でストップした。


清水が苦手とする「相手を崩すサッカー」を、
やらされてしまった試合。

浦和はもともとのサッカースタイルに加えて、
ACLから中3日で疲労を考慮したのもあってか、
守備を固めて、カウンターを狙うサッカーだった。

そして清水も、パスサッカーを目指すとはいえ、
崩すことは苦手で、カウンターに特徴があるサッカー。

崩せない清水と、崩そうとしない浦和が戦い、
最終的に試合巧者の浦和が勝ったという感じだった。


清水は攻め手がなくなったときの工夫が足りない。
そしてリードされて迎えた終盤に、
チームとしてどう戦うのか、意思統一ができていない。

例えばなかなかチャンスシーンを作れないとき、
中盤まで落ちてきた北川に縦パスが入ると、
北川はイチかバチかのはたくプレーに終始して、
チーム全体のリズムを失わせていた。

例えば終盤の1点を追いかける場面、
パワープレイでヘナトが上がったのに、
なかなか前線へ放り込まない(放り込めない)し、
放り込んだら今度は、ドウグラスとヘナトが何度も重なっていた。

引いた相手から得点を奪うことは、
清水じゃなくても難しいわけだけど、
さすがにもう少し整理できないものかと思った。


ただこうした問題点は、今日の試合で出たものじゃなく、
シーズン開幕当初から抱えているもので、
崩せないのはもう、何シーズンも解決できていない。

そして相手のミスを突いたカウンターが得意だからか、
チームとしてまとまってる相手に弱く、
ちぐはぐなチームには強いというのが、他のチームよりも鮮明。

これで残留はできると思うけど、上を目指すには難しい。

…というのを分かってるから、
今シーズンは、つなぐサッカーへシフトさせようと、
練習を重ねてるとは思うんだけど…なかなかうまくいかない。

というか、今年加入のエウシーニョやヘナト、
中村慶太と、まだどこか合っていないだけに、
まずはコンビネーションの確立を。


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