• 2006.05.02 Tuesday
ゴールデンウィークの中休み。
ATMには行列ができてた。

月の始まりと重なってるから、それはもう長い行列。
30度近い陽気を予想できなかったオバチャンが、
厚手の服のすそをカパカパはためかせながら、汗だくで並んでた。


いや、時代はそんな不便じゃない。


別に宣伝するわけじゃないけど、
例えば新生銀行を使ってれば、休みの日でも手数料無料で引き出せる。
深夜2時にコンビニで引き出すことだってできる。
だから確実に混むようなときにATMへ並ぶ必要なんかなくて、
自分の好きなときに使うことができる。
いつまで銀行が潰れず続いてくれるかは分かんないけど。

他にも例えばJRの券売機。
まだ契約のときの制限があって使いづらいけど、
モバイルSuicaを使えば、手元でチャージできて券売機に並ばなくていい。
普通のSuicaみたいな券売機でのチャージすらいらない。
だからJRの駅ではフリーパス気分で通れる。

例えば有料道路の料金所。
ETCがついてれば、長く並んでるゲートの隣を、
スルスルッとすり抜けていける。
お金を出し入れする面倒さや、車内に小銭を落とすうっとうしさもない。

お金がらみのことばかり取り上げたけど、
世の中はかなり便利になってると思う。

逆に言えば、こういうのを使えないと不便のまま変わらない。


パソコンを使わないと就職活動の手続きができないように、
新しいものはどんどん取り入れないと取り残されてく時代になった。

ネットで大学の合格ラインを判定し、
合否もわざわざ大学へ行かなくても、サイトで知る時代になった。

不要な不便さばかりじゃなくて、必要な不便さもある。

アメフト部が合格者を胴上げする「元気が出るテレビ」的なノリは、
それはそれで必要なもんだったりする。
手書きの手紙は、メールよりもいいもんだったりする。

ただ、便利なもんを使えるにこしたことはない。


人の腰は歳をとればとるほど、悪くなるだけじゃなくて重くなってく。
長く使わずにいるアンテナは、錆びて電波が入りにくくなる。

不味いラーメンを頑固に守ってないで、いろいろ試すのも必要だと思う。

  • 2006.05.01 Monday
だんだかなー。

もともとゴールデンウィークを休みとは思ってなかったけど、
いざゴールデンウィークに入ってポカポカ陽気の午後に仕事してたら、
今さら阿藤快のモノマネをしてしまった者です。

仮眠が睡眠代わりの不健康な暮らし。
熟睡しないように、イスに座って寝る毎日。

テレビの仕事をしてる人としてはまっとうな、
でも人間としてまっとうじゃない生活を送りながら、
山積みの仕事を今日も朝までやってるわけです。


でももちろん、これは幸せなこと。

思えば4年前、ゴールデンウィーク直前の2002年4月27日。
大学を卒業して無職のままとりあえず東京に出てきた僕は、
大学サークルの先輩たちとよみうりランドへ遊びに行ってた。
仕事もお金もない僕は、そんな場合じゃないはずだったんだけど、
遊びたい、会いたい気持ちがそれを上回って参加した。

「ゴールデンウィークは大学へ遊びに行きます!」

平日で乗り放題に近いアトラクションを学生気分で駆け回りながら、
そんなことさえ話して園内を歩いてた。

昼過ぎ、テンションは一気に変わる。

「明日から来れますか?」

大学時代に、1ヶ月間バイトをしてた制作会社からの電話だった。
そのころもう一度コンタクトをとってた会社だった。

次の日、僕はADとしてその会社にいた。

その次の日も、また次の日も、
埃臭い会社に泊まったりもしつつ毎日働いた。


あれから4年。

僕はそのときと同じように、それ以上に、
忙しくて濃いゴールデンウィークを迎えてる。

初めて番組に作家として関わらせてもらってることで、
4年前のゴールデンウィークよりももっと忙しくて、
新しいことが始まる楽しさでいっぱいになってる。
止まってたことが動き始めたときみたいな感覚にも、ワクワクしてる。

遊園地で行列ができてるアトラクションに並んだときの、
列が動いて少しだけ前に進んだうれしさなんて比べもんにならない。


大変な仕事のとき「だんだかなー」って思うこともある。
でもそのときの表情は、阿藤快みたいに口元が笑ってる。

ただ、これからまた仕事して寝ないで会議へ行くから、
ぶらり途中下車どころか乗り過ごさないよう気をつけなきゃなんない。

乗り過ごしてつぶやきたくはない。

「だんだかなー」って。

  • 2006.04.30 Sunday
28日から29日にかけて、
大学の友達のダブル結婚発表があっただけに、
自分の誕生日が完全にかすんでた者です。

ワールドカップの裏で「いい旅夢気分」、みたいな。


いやでもホントめでたい。

他人の不幸は蜜の味とか言うけれど、
他人より近い存在だったりすると、充分濃い蜜の味がする。
自分のことのようにうれしいって言ったら大げさだけど、
他人事だからどうでもいいなんて気持ちになるはずもなく。

どっちかって言えば、自分の不幸の方がネタになって蜜の味。
笑えるレベルならね。


例えば車を運転してたころ、首都高・湾岸線へ乗ったつもりが、
乗ってたのは東京湾アクアラインで、
4千円払ってたどり着いたのは木更津だったとか、

風邪にしては40度の高熱が下がんないなーと思ったら、
卵のサルモネラ菌で食中毒にかかってたとか、

健康診断の超音波検査で人の2倍の時間かかったあと、
担当した医師が隣のベッドの医師を呼んで、
2人でモニターを見ながら首をかしげてたとか。

だんだん笑えなくはなってるけど、蜜の味。


まあなんにしても、結婚した2人に幸アレ。

4人と家族の未来に笑顔アレ。

  • 2006.04.29 Saturday
歳を重ねるごとに、人は賢くなってく。

物事を落ち着いて判断するようになったり、
経験に基づいてこれから起こる出来事を予測してみたり、
最悪の結末を自然と想像しては、
自分へのダメージを軽くしようとするようになる。

できることをするようになる。

それらはある意味、歳を重ねるごとについてく“守る力”。


そんなとき、逆にガードを下げて戦ってみたくもなる。

物事を落ち着いて判断できなくなるほど熱中したくなったり、
経験にない予測不可能な出来事を体験してみたくなったり、
最高の結末だけを想像しては、
それと同じくらいの大きさで喜んだり落ち込んでみたくなる。

それは、できるか分からなくてもやりたい気持ち。

だけど守る力がつけばつくほど、
守らざるをえない環境に置かれれば置かれるほど、
攻められなくなるし、攻めたい気持ちを抑えるようになる。

それを仕方ないって言うようになる。


今日、27歳を迎えて思った。

もっともっと子供でいていいんじゃないかって。


マラソン大会でスタートダッシュするのも、悪くない。

  • 2006.04.28 Friday
昨日の続き)


緊急事態のときにこそ、動ける人ってカッコイイ。
声を出して、ときに周りの人へ指示を出して、
冷静に対応できる人になりたいって思う。

だけど僕は、固まってた。

足下で寝転がるオッチャンの頭を持ってるだけで、
どうしたらいいか分かんなくなってた。
音楽雑誌を閉じたとはいえ、イヤホンは耳につけたままで、
一言も発することなくただ頭を持ってるだけだった。
一番最初にオッチャンを抱えたのに、そのまま何もできなかった。

だからあとから振り返ると、自分ってカッコ悪いなぁって、
…とかいう考え方のベクトルがそもそも間違ってて、
ホントならオッチャンへの対応をもっと反省すべきなんだけど…
何もできなかった自分を情けなく思った。

前にも「チカンです!」って車内で叫んで男の手を持つ女の人を、
眺めるだけで何もできなかったことがある。

つくづくだな、って思った。


オッチャンは数秒後、抱きかかえられたまま目を開けた。

何が起きてるのか分かんないようなキョトンとした表情で、
でも自分がその中心にいることは分かったような感じだった。
とりあえず電車の外へ連れて行こうとするサラリーマンに、
「このままで大丈夫」って泥酔口調でつぶやいた。

どうやら酔っ払って寝ちゃっただけらしい。
とはいえ頭を強く打ったオッチャン。

「いや、一旦外へ出ましょう」

サラリーマンに連れられて、オッチャンは電車を降りた。


“ただいま電車内におきまして急病人が出た関係で、
 発車を見合わせております。
 お急ぎのところ大変ご迷惑をおかけしておりますが、
 今しばらくお待ちください”

静まり返った車内の人たちが待ってたのは、
オッチャンなのか発車なのか分かんないけど、
みんな誰がいるわけでもないドアのすぐ外を眺めてた。

僕も今さらイヤホンを耳から外して、ドアの外を眺めてた。
オッチャンや発車時間が気になってたわけじゃなかった。
何もできなかった自分が周りから情けないヤツだと思われてる気がして、
視線の痛みに耐えられなくなって、視線を外へ逃がしてた。
実際には何とも思われてないんだろうけど、罪悪感でたまんなくなってた。

…って、考え方のベクトルが間違ってるのは分かってるんだけど。


“先ほど○○駅におきまして急病人が出ました関係で、
 この電車は4分ほど遅れております。
 お急ぎのところ大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした”

動き始めた車内にオッチャンの姿はなかった。
それに付き添った、見ず知らずのサラリーマンの姿もなかった。

特撮ヒーローみたいに爆破をよけたり、
得体の知れない生き物と戦うような勇気はないけれど、
僕にもできるはずのオッチャンを抱きかかえるくらいのことは、
できるようになりたいと思った。
っていうか、それをできるくらい普通のことだと思った。

人ってオセロの石みたいに、黒から白へクルッと変えるのは難しい。
ちょっとずつ、ちょっとずつかもしれないけど、
こういう出来事があったときに、変わる努力をしていきたいと思った。
もちろん「次こそは自分が…」っていつも思いながら。


遅延アナウンスが何度も流れる電車内で僕は、
音楽雑誌を開くタイミングも、
イヤホンをつけるタイミングも見つけられないまま、
何を見るわけでもなく、視線を落としながらそんなことを考えてた。

オッチャンが立ってた場所にはもう、別の酒臭いオッチャンが立ってた。


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