• 2006.06.25 Sunday
オシムへの熱い話をぶった切っての告知ですみません。

友達へ、お世話になってる人たちへ、
僕のことを少しでも気にかけてくださってる方々へ…
そんな僕が一方的に伝えたいと思うたくさんの人たちへ、
電話やメールをするほど“やってのけた”わけではない報告を、
軽くここでさせていただきます。

今日放送するこの番組で、初めて作家として関わらせていただきました。
(すみません、検索で引っかからないよう番組名は伏せました。
 60がどうとかいう番組です。ちなみに僕の名前も出てきません)
僕は何もできなかったようなレベルでしたが、
かなり勉強させていただきました。番組には感謝しきりです。

見れない方も多いかと思いますが、これから何度か放送がありますんで、
もし機会があればご覧ください。
完全に思い入れたっぷりですが、おもしろい番組だと思ってます。


まだ作家として市民マラソンの人ごみにいるレベルですが、
どうやらスタートラインは越えたみたいなので、
これからグイグイ前へ行きたいと思います。

まだ嫌気がさしてないようでしたら、
嫌気がさすまで、これからもよろしくおねがいします。

  • 2006.06.21 Wednesday
企画書やコント台本を作ることから、
正直ちょっとだけ遠ざかってた。

両方とも好きなことだし、
やりたいことだし、やってて楽しいし、
これからずっとやっていきたいことなんだけど、
仕事があるからとか理由をつけて、なかなか取りかかれずにいた。

作りたい気持ちはあって、
作るための時間も空ければ全然あって、
でもどこかラクな方へと流れようとする気持ちがそれを埋めて、
エネルギーが必要な「ゼロから作る作業」からしばらく逃げてた。

時間の流れるままに、僕は仕事だけをしてた。


最近は下っ端の作家として、仕事をさせてもらったりもした。
会議にずっと出させてもらって、少しだけロケ台本も書かせてもらった。
意見も台本もほんの少ししか使えなかったと思うけど、
僕にとっては大きな経験になったし、勉強になる作業だった。
自分がいろんな部分で足りないことも知れた。

ただ、それでしばらく満足してた。

作家の勉強をしてるっていう実感が、
企画を作ってかなきゃなんない気持ちを麻痺させてた。


そんな中で、先週末に2つの出来事があった。

金曜、企画作りの話し合いでおもしろいアイデアをもらった。
土曜、仲間の作った芝居が僕のコントよりおもしろかった。

感覚を麻痺させてた酔いが、スーッと醒めてった。


流れに身を任せてたって、うまくいくことはある。

例えば大学4年間でやる気なく情報系の勉強をやってたけれど、
今誰かがパソコンでトラブルがあったとき、
調べればだけど少しはどうしたらいいか教えることができる。

だけどプカプカ浮いてるだけのときだってある。

例えば大学4年間でやる気なく情報系の勉強をやってたから、
テストの3日前までは、ほとんど何も理解してないことがあった。
授業を受けてもウトウトしてたから、何も頭に入ってなかった。

4年っていう時間が、実はどれくらいかの力に変わってることがある。
4年で考えれば進んでても、1ヶ月で見れば進んでないことがある。

刺激を受けて、少し前と景色が変わってないことを知った。


今の僕は、もしかしたらうまくいってるのかもしれない。
景色が単調なだけで、進んでるのかもしれない。

だけど、プカプカ浮いてていいとは思っていたくない。
結果としていい流れで進んでたことはあっても、
流されるのを待ってたり、それに期待してるだけではいたくない。

今は仕事だけしてればいい時期ってわけじゃない。

ラクな方へ流れていこうとする気持ちをストップさせて、
エネルギーが必要な「ゼロから作る作業」に力を入れていきたいと思う。

企画やコントを練り上げてく作業をしていきたい。


久しぶりに感じた、このままじゃいけない気持ち。

風と波で動いてた自分を、漕いで進めることにした。

  • 2006.06.05 Monday
日曜、僕が初めて作家として関わらせてもらってる番組の収録があった。

下っ端の下っ端として貢献度はものすごく低いけど、
ほぼ立ち上げから参加させてもらってて、
番組を作り上げる全過程を経験させてもらってる番組。

見学じゃなく実習みたいな感じで、
だけど実習生みたいな外部の人間ってわけでもなくて、
会社でいうところの「研修期間」みたいな感じかもしれない。
それか入社することを前提にしたインターンシップ。

どうしたら番組がおもしろくなるのかっていう、
企画を練り上げてくひとつのケースを、ひと通り経験させてもらった。
作家として必要なたくさんのことを勉強させてもらった。

学んでばかりだった。


視聴者だったら、文句を言ってるだけでいい。
「あの番組おもしろくなかった」っていう会話があるくらいで、
それ以上のものが求められることなんかない。
高校生が建設的な意見を出し合ってたら、逆に怖い。

でも作り手は「じゃあどうやっておもしろくするか」を考えなきゃなんない。
批判や批評だけの作家なんか要らなくて、番組に呼ぶ価値はない。
ヤジを飛ばすだけの国会議員は必要ない。

当たり前だけど、必要なのは番組をおもしろくできる発言。


感性と経験の絶妙なミックスでできる美味しいカクテルを、
早く作れるようになりたいと思う。

世の中は、試行錯誤の中で生まれてきたものばかり。

  • 2006.05.25 Thursday
午後のバケツをひっくり返したような雨に、
「スコールみたいな雨だな〜」と思ってみたものの、
それほどスコールが身近じゃないだけに、
例えとしてはあんま機能してないことに気づいた者です。

たぶん熱帯のスコールに遭ったら、
「バケツをひっくり返したような雨」って思うはず。

いやそもそも、バケツをひっくり返すのも身近じゃないんだけど。


そんな理屈っぽいことを考えつつ、今日は会議へ。
下っ端の作家、かわいく言えば末っ子的存在の作家としての会議。
いつもみたいに存在感なく会議にいるだけじゃいかんと思って、
間ができたときにちょっとずつ発言した。

これまでは、確実に自分よりも経験豊富な人たちを前に、
いつも自分の発言に自信を持てずにいた。
間違えることや、自分をマイナスに評価されるのが怖かった。

でも、それ以上に怖いのは何もしないで終わることだって気づいた。

一番下っ端の若手なんだから、
間違ってても許されるくらいの気持ちで出ていこうと思った。

ガードを固めてのドローだと、
チャンピオンベルトを巻けないルールを今さら知った。


若手って呼ばれてる期間は、すごく幸せなんじゃないかと思った。

ある部分では失敗が許されて、
もちろんそれに甘えてちゃいけないんだけど、
何でも思い切ってできる時期だったりする。
そこでは成功からも失敗からも、新しい発見がたくさんある。
経験豊富な人たちの意見ひとつひとつが、勉強になる。
そんな時期だから、なんといっても楽しくてたまらない。

僕は取材する側として、若手って呼ばれる人たちとたくさん話をしてきた。
売れてなければ若手って呼ばれる世界にいる、
例えば20代や30代の芸人だとか役者だとかミュージシャンだとか、
これまで何百人に話を聞いてきた。
みんな成功してないし、不安もいっぱい抱えてたけど、
共通してたのはキラキラ感っていうか、ギラギラ感っていうか、
何かを目指してる人が持つオーラだった。

もっと年上の若手もたくさんいた。

40代で画家を志す人がいて、
50代で脱サラして村おこしにすべてを捧げてる人がいて、
60代で初めて自給自足を始めた人がいた。

共通してたのは、やっぱりキラキラギラギラしたオーラだった。
寝る間も惜しむくらいのエネルギーがあって、
みんなそれを辛いなんて思うはずもなく楽しんでた。
夢や目標を持ってる人特有の、楽しんでるオーラがあった。

社会的なステータスとしては何もないかもしれないけど、
若手が感じる楽しさを、僕が今感じてるのと同じ楽しさを、
全身で感じてるような気がした。


経験があるからこそためらうことがある。
逆に経験がないからこそためらうことがある。

経験があるからこそできることがある。
逆に経験がないからこそできることもある。

だから僕みたいな経験のない人は、
ためらいを振り切って、できるかどうか分からない挑戦をする。

若手芸人みたいに、高さ10メートルの飛び込み台から飛び込む。


若手として居座るつもりはないからこそ、
思い切ってできるこの状況が、すごく楽しくて幸せなことだと思った。

学校机の高さですら悲鳴をあげるほどの、高所恐怖症だけど。

  • 2006.05.24 Wednesday
雨降りのときは街路樹の下を歩き、
雨上がりには街路樹の下をさけて歩くのは、
雨が降れば傘を開き、
止めば閉じて傘についた水滴を振り落とすのと同じだ。

雨上がりの夜道を歩いてそんなことを思った、ロマンチストです。

実際には電線の水滴がつむじにポトリ。

もし僕がマリオで、水滴がクリボーだったら死んでた。


話を戻して。

最初に書いたことって、仕事でも似てると思う。

要領よく動くこと。失敗を回避すること。


時間には限りがあって、
1日のうちにやらなきゃなんない作業があり、
ある締め切りまでに提出しなきゃなんない仕事があり、
ある期間の中で達成したい目標があり、
一生の中で実現させたい夢がある。

そこでもし要領が悪かったら、
1日のうちにやるべき作業をこなせないまま、
締め切りまでに仕事が間に合わなくて、自分の評価を落とす。
その先にある夢や目標から遠ざかることにもなる。

要領の悪さや失敗は、社会人としてマイナスだったりする。


ただ、ときに落ちてきた水滴に当たって、
つむじに感じた冷たさでテンションが上がることがある。

水滴を落とした電線を見上げたら、
その上にある雲が猛スピードで動いてて、神秘さに見とれることがある。

クリボーにやられて初めてつかむ、
Bダッシュで突破できるタイミングがある。


それで何が言いたいかっていうと、
要領よく動いたり、失敗をしないで仕事できればもちろんいいけど、
要領悪くても、失敗しても、そこにはプラスもあるってこと。

だから、一般論だけど失敗を恐れなくたっていいじゃんっていう。

ゴチャゴチャ書いてきたわりに普通の着地点で申し訳ないけど、
ふとそんなことを自分に対して思った。
成功も失敗もせずに待ち構えてるだけで、
頭の中でシミュレーションばかりしてることが多い自分に。

クッパが怖くて戦わなかったら、ゲームはクリアできない。


僕は今、仕事がうまく進みつつある流れの中で、
ほんの少しずつだけど、新しい仕事にチャレンジさせてもらってる。

でもそれは、与えられたチャレンジ。
連れてかれて飛んだバンジージャンプ。

無難で順調に進んでみえるときこそ、
評価が落ちるとか、時間がないとかを言い訳にしないで、
自分から難しいチャレンジをすべきなんじゃないかって思った。

すごく抽象的なんだけど、なんとなくの思いとして。


失敗したとこでまだ何もクリアしてないわけだし、
電源を切らなければコンティニューもできる。

つむじに落ちた水滴は、ぬぐっちゃえばなんでもない。

  • 2006.05.08 Monday
久しぶりにレタスが安くなってて98円だった今日、
ベーコンを冷凍庫から出してレタスチャーハンを作ってたら、
レタスを入れるタイミングが早すぎて、
しんなりしっとり、クチャクチャした感じに仕上がったひとり者です。

ちなみにレタスに含まれてるポリフェノールの働きを充分に生かすには、
加熱したほうがいいってことで、レタスチャーハンは有効。

…っていう情報を、今調べました。


そうして、ゴールデンウィークは終わりました。


恐ろしいくらい何事もなかったかのように
過ぎ去ったゴールデンウィーク。
レタスが安いとかにテンション上げてる場合じゃなくて、
もっと華やかで、非日常的で、もしくは太陽の光を浴びるような、
透き通った青空色の青写真を描いてはみたんだけど、
現実は室内で蛍光灯の光を浴びながら、淀んだ空気を吸って仕事してた。
芝生の上で寝転がることなく、
低反発座布団を敷いたイスで仮眠をとる毎日だった。

映画業界が言うところの黄金週間だろうが、
NHKが言うところの大型連休だろうが、んなもん関係あらずで。


…とか書いちゃうとすごくつまんない感じに映るかもしれないけど、
正直言って充実してたし、楽しかったのも事実。

ここ10日間くらいのうちに、
毎週提出するいくつかの仕事をこなして、
初めてしっかりしたロケ台本を書かせてもらって、
頼まれてたコント台本書いて…ってそりゃもうハードな毎日。

でもそれが僕にとってはありがたいことだし、
もちろんつらかったんだけど、今振り返ると充実感でいっぱいになる。

田植えをしたのあとの田んぼを眺めてるみたいな。


最近話した農家のオッチャンが、こんなこと言ってた。

「農業は、種蒔いて、たまに草刈って、あとは収穫だけ…って
 思う人がおるかもしれんですが、
 毎日畑の面倒を見てやらんと、農業として食べていけんのですよ」

仕事のほとんどは、毎日の地味な作業。
不作の年があっても、仕事を続けていける強さ。
それを何年も、何十年も続けていく覚悟。

オッチャンは続けた。

「でもね、あの収穫んときの喜びや、
 喜んで食べてくれるお客さんで、それ以上のもんがあるんです」


僕は今、種を蒔いたり雑草を刈ってる。
そしてそれは、これから何十年も絶えず続いてく。

充実感はあるけれど、ときに苦しくて辛い作業。

そんなとき思い描くのは、お客さんが98円のレタスを手に取る姿。

  • 2006.05.01 Monday
だんだかなー。

もともとゴールデンウィークを休みとは思ってなかったけど、
いざゴールデンウィークに入ってポカポカ陽気の午後に仕事してたら、
今さら阿藤快のモノマネをしてしまった者です。

仮眠が睡眠代わりの不健康な暮らし。
熟睡しないように、イスに座って寝る毎日。

テレビの仕事をしてる人としてはまっとうな、
でも人間としてまっとうじゃない生活を送りながら、
山積みの仕事を今日も朝までやってるわけです。


でももちろん、これは幸せなこと。

思えば4年前、ゴールデンウィーク直前の2002年4月27日。
大学を卒業して無職のままとりあえず東京に出てきた僕は、
大学サークルの先輩たちとよみうりランドへ遊びに行ってた。
仕事もお金もない僕は、そんな場合じゃないはずだったんだけど、
遊びたい、会いたい気持ちがそれを上回って参加した。

「ゴールデンウィークは大学へ遊びに行きます!」

平日で乗り放題に近いアトラクションを学生気分で駆け回りながら、
そんなことさえ話して園内を歩いてた。

昼過ぎ、テンションは一気に変わる。

「明日から来れますか?」

大学時代に、1ヶ月間バイトをしてた制作会社からの電話だった。
そのころもう一度コンタクトをとってた会社だった。

次の日、僕はADとしてその会社にいた。

その次の日も、また次の日も、
埃臭い会社に泊まったりもしつつ毎日働いた。


あれから4年。

僕はそのときと同じように、それ以上に、
忙しくて濃いゴールデンウィークを迎えてる。

初めて番組に作家として関わらせてもらってることで、
4年前のゴールデンウィークよりももっと忙しくて、
新しいことが始まる楽しさでいっぱいになってる。
止まってたことが動き始めたときみたいな感覚にも、ワクワクしてる。

遊園地で行列ができてるアトラクションに並んだときの、
列が動いて少しだけ前に進んだうれしさなんて比べもんにならない。


大変な仕事のとき「だんだかなー」って思うこともある。
でもそのときの表情は、阿藤快みたいに口元が笑ってる。

ただ、これからまた仕事して寝ないで会議へ行くから、
ぶらり途中下車どころか乗り過ごさないよう気をつけなきゃなんない。

乗り過ごしてつぶやきたくはない。

「だんだかなー」って。

  • 2006.04.14 Friday
駅の改札から僕の自宅まで、いつもは歩いてだいたい10分。

今日はその道を、人目も気にせずダッシュした。
最近買ったレザースニーカーの地面を蹴る音が、住宅街に響いてた。
4分で自宅へ帰ってくると、すぐにパソコンの電源を入れた。
服を脱ぎ捨ててる間にパソコンが立ち上がって、
砂時計マークが出てるうちにメールソフトを起動させ、
いつもより乱暴な音を立ててキーボードを叩いた。

あー、なんとか間に合った…。

出先で急遽頼まれた、仕事の書面を送った。


考えてみたら、最近そこまで必死になるような場面はなかった。
必死にならなくても余裕でできることが増えてた。
周りが気になんなくなるのは、酔っ払ったときくらいだった。

でも、そのときダッシュし続けてた自分は、
100%仕事だけのために、エネルギーも集中力も使ってた。

メールを送ったあと、ホッとして一気に疲れが出た。


っていうのも、実は2週間前から、
初めて作家の仕事をさせてもらってる。
これから作る番組に、作家として参加させてもらってる。


これまで「リサーチャー」とか「クイズ作家」でしかなかったから、
「調べる人」とか「クイズを作る人」としてしか見られてなかった。
求められるのは“発想力”よりも“リサーチ能力”。
たとえそこでリサーチ能力を発揮したって、
次にある仕事はまた「リサーチャー」としての仕事でしかなかった。
それが繰り返されるだけ。

でも今回は、スタッフから「作家」として見てもらえてる。
ライトで8番だとしても、作家の一人として僕に話をしてくれる。
エラーを繰り返さない限り、僕は作家としてそこにいる。

もちろんペーペーだから、
例えばコピーをとるとか会議で書記のようにメモをとるとか、
“何でもやる”のが僕の役割。
どんな仕事でも作業でもするつもりで参加してる。

そんなだけど、僕は作家として関わってる。

それに作家だから“発想力”も求められる。
僕に期待はしてないと思うけど、
雑用的な仕事をこなしてる段階とはいえ、求められるのはそこ。
本当は番組を良くするための意見やネタをもっと出すべきで、
ここで信頼してもらえれば、
次の仕事もまた「作家」として関わることができる。
結果を残せば、また次も「作家」として呼んでもらえる。

きっとそれが繰り返されてく。
繰り返すうちに、打順は上がってくんだと思う。


今は信頼を重ねる段階。経験を積む段階。
雑用的なことを着実にこなしていけば信頼は生まれるはずだし、
会議に出席してるだけでも、かなりの経験になってる。
今回はそれほど結果を求められてるわけでもない。

とはいえ、まったく打てない8番バッターは要らない。
いつかクリーンナップを打つには、結果を残してく必要もある。

前回で、会議に参加したのは3打席目。

打席数をこなすだけの時間は、もう終わったと思ってる。

  • 2006.04.02 Sunday
4月になって、大学を卒業してから4年が経った。
4年も経ったのか4年しか経ってないのかどっちの実感もないけど、
社会人として、テレビの仕事を始めて4年を過ごした。

や、正確に言えば卒業後の1ヶ月は無職だったから、
テレビの仕事を始めて4年にはなってない。3年と11ヶ月。
ただもっと正確に言えば、
大学3年の夏休みに1ヶ月間テレビの仕事をしてたから、
4年って言っていいかもしれない。

…って、そんなどうでもいいことを思いつつ、約4年。


毎年この時期になると、ちょっと昔を振り返ったりする。
入学も入社もないし、仕事に変化もないけれど、
たぶん桜か何かの刺激で、昔の記憶がひょいっと出てくる。

今、小学1年のときの出来事が鮮やかに浮かんでる。


僕は小さいころ「将来何になりたいか」なんて、
ほとんど言ったことがなかった。
自分の考えを人に言うことがものすごく苦手だったから、
例えば「夢」について文集に書いたり、教室に張り出すときなんかは、
いつも抽象的で適当なことを書いてごまかしてた。
「普通の人」とか「信らいされる人」とか「死なない」とか書いて、
本当の夢や職業は、絶対に表には出さなかった。

だからこそ僕が小1のとき、
たった一度だけ言った本心は、今でも鮮明に覚えてる。

「アイデアの仕事をしたい」

たぶん親から学校に提出しなきゃなんない何かがあって、
僕の部屋まで母親が聞きにきたときだったと思う。
狭い部屋の隅っこでタンスに寄りかかって、
恥ずかしい気持ちを抑えながら、母親に耳打ちした。
周りには誰もいないのに声をひそめて、
覚えたての“アイデア”って単語を使って伝えた。

具体的には、発明家になりたかった。
別に人の役に立ちたいなんて思っちゃいない。
単純に“新しいものを考える”ことが楽しそうに思えた。
もっと言えば新しいものを考える仕事は、発明家しか知らなかった。

なのに「アイデアの仕事」って言ったのは、
少しでもはぐらかそうとして、抽象的な言葉を選んだからだった。

結果的には「アイデアの仕事」が、一番的を射た表現だったけど。


あれから20年、僕は「アイデアの仕事」をしてる。


別に“小さいころからの夢を大切にしろ”なんて言いたいわけじゃない。
“貫いてるオレってカッコイイ”なんて思ってるわけでもない。

僕は小学校へ入る前から、何でも作ってみたくなる子だった。
マンガ、ゲーム、遊び、歌。
子供が作るレベルのもんだけど、なんでも作ってみたくなって、
人に見せたり、それで遊ぶことに楽しさを感じてた。

それを親や親戚は無条件にほめてくれた。
友達がみんな楽しんでくれた。

そんな環境で育ったことを、僕は幸せだなって思った。


記憶の中にある思い出は、今も昔も変わらない。
未来にだって変わることはない。

ただ、ひとつ歳を重ねるたびに、
思い出したときの感情は変わってく。

今年、20年を費やして気付いたことは、
僕が自由に作ってきたものは全部、
周りの人たちが僕に作らせてくれたものだってことだった。


そんな気持ちを、母親に耳打ちさえできずにいる。

  • 2006.02.23 Thursday
ある大御所作家さんが持つ、
吉本の若手芸人が集められた劇団の舞台を見てきた。

バラエティもドラマもコントもなんでも書く、
僕のはるか上空、数千メートルのとこにいる作家さんで、
見てきたっていうか、先輩のつながりで招待していただいた。
ここへ書くのはひとり言でしかないけど…ありがとうございました!
そういう部分も含めて、この作家さん本当にすごい。
と、先輩にも感謝。

で、今回はカリカ家城さんとハロバイ金成さんの
2人芝居だったんだけど、やっぱおもしろかった。

打ちのめされたって感じじゃなくて、
こりゃ確かにすげぇやっていうやられ方だった。
確かに第一線で番組や笑いを作ってる人の舞台だなーって。
経験からくるソツのなさや、みごとな言い回しとか、フリの巧さとか、
見る側の感情を上下させる振り幅の絶妙さとか、
教科書レベルから少し上をいく参考書を見せられた感じだった。
笑いがあって、最後は泣ける気持ちよさがあって。
もちろん出演してた2人も、申し分なく良かった。
紙の上じゃ生まれないような笑いがたくさんあった。


で、笑いの部分ですごいなーって思ったのは、
放送禁止ネタや芸能ネタが多かったり、
効果音も分かりやすくて、ベタなものを作ってるのに、
僕みたいな作り手側の人でもかなり笑えたこと。
芸人らしさを引き出す構成と、芸人のキャラ作りのすごさっていうか。

…と、感想だけつらつらとごめんなさい。
内容書くのは違うし、具体的すぎる感想もおこがましいかと思って。

とにかく、おもしろかったし感動した。


今回のを見て、長いのを書くのも楽しいんだろなーって思えた。
笑いと涙の両側に感情を振り切れるようなものも、
いつか作ってみたいと思った。

役者がやる芝居の笑いの部分はおもしろくないことが多いけど、
芸人がやる芝居の泣きの部分は感動することが多い。

そこはひとつ、目指したいとこだなーって思った。


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