• 2006.02.16 Thursday
テレビに関わってる人間が言うのはおかしいけれど、

「テレビの人ってそんなに偉いかね?」って思う。

いやほんと、そう思うことがたびたび。


僕は仕事柄、一般の人たちに取材することが多い。
で、これまでテレビに出たことがあるっていう人にもたくさん出会う。

そこで何度も聞いた言葉がある。

「もうテレビはいいです」

で、どんなことがあったのか聞くと、申し訳ない気持ちになる。
細かいことは書けないけど、聞いててつらい。


偉そうにするスタッフって、最近それでも減ったとは思う。
だいたい、僕はこれまで偉そうなスタッフと仕事したことがない。
そこで出演した人からイヤな思いをしたって言葉も聞いたことがない。
でもそれってかなり稀なことみたいで、
昨日の取材でもテレビ側の自分勝手な様子を聞いたし、
人づてにひどい様子を聞いたこともある。

新人ADがテンパってミスすることはたくさんある。
事前の打ち合わせ・コミュニケーション不足ってのもかなりある。
それはそれで問題だけど、もっとひどいのが、
一般の人を軽く扱うスタッフによって起こるできごと。

いろんな土地に迷惑をかけて、
いろんな人に嫌な思いをさせて、
でもそれを当たり前に思うテレビの人がまだいるのは事実で。


さっきも書いたけど、そういう人は昔と比べてかなり減った。
だけど比べるべきなのは「昔のテレビ業界」じゃなくて「一般の社会」。

偉ぶることのないスタッフがたくさんいるからこそ、残念に思う。

  • 2006.01.10 Tuesday
(昨日の続き。今日がラスト)


何度も書くけど、僕はまだ下っ端の下っ端。
番組の構成作家として参加してるわけじゃない。
資料を作ったり、出演してもらえる人を見つけるのが大まかな仕事。

もちろんそこでは人との出会いや、楽しい取材があって、
資料にまとめることも作家の勉強になってるんだけど、
本当にやりたいことじゃないから、ときにモチベーションが落ちる。

それが「1つでもうまく進まない仕事があるとき」。

例えば算数が苦手なら、そのまま算数が嫌いになる。
台形の面積を求めることに意味を見出せなくなったら、
どうしてこんなことをやってるのか、疑問に思うようになる。

うまくいかないことって、やってて楽しくない。
つまんないうえに克服する意味を見出せないとき、
どうでもいいやって思えちゃう。

かなり厄介な蟻地獄。


結果を出すことが、一番の解決法であることは確か。

うまくいってない仕事で結果を出すか、
作家として仕事がうまくいくようになるか。

だけどそれは根本的な解決策になってなくて、
またうまくいかなくなったら、蟻地獄にハマって苦しむ。
それが繰り返されるだけ。

メンタルを改善して初めて、悪循環はストップする。


ただ、ここまでこんなにも書いてきたくせに、
メンタル面を安定させる方法を僕は知らない。
頭の中を整理するためにやることを紙に書くとか、
スケジュールを立てるとか、時間を区切るとか、
できることはたくさんあるとは思う。
だけど実際は、もっと根っこにある僕の性格とか考え方を、
微調整する必要があるような気がする。

こればっかりは、蟻地獄を見つけたとき対応することで、
うまいこと自分を変えてくしかないんじゃないだろか。

必要以上に背負おうとしてる責任感とか、マジメさとか、
効率の悪さとか、消極的な姿勢とかを変えないと。

で、その裏にはいい部分もあるから、完全に変えるわけにはいかない。
だからたぶん、ちょっとずつ調節していかなきゃなんない。


変わらず大切にしなきゃなんない自分らしさがあって、
変えなきゃなんない自分らしさもあって、
でもそれはルービックキューブみたいに、
どれを変えないで、どれを変えればいいのか判断するのは難しい。

だから試行錯誤しながら、
ときにグチャグチャになりながら、
完成させてくもんだと思う。

全部色を揃えることが完成かっていうと、それすら分からないけど。


まとめる例えがルービックキューブって古いな、と思いつつ、
長ったらしく書いてきた新年の抱負を終わりたいと思う。

始業式の日にこんな新年の抱負を出されたら、
担任は読むのめんどくさいだろな…。
小学生のころ、書くことが嫌いでよかった。


あ、それと最後に。

今年も毎日が楽しいだろなってこと。
仕事より大切なのは「人」だってこと。

それは今年もこれからもきっと、変わらない。

  • 2006.01.09 Monday
(昨日の続き)


僕にとってメンタルが課題になる場面は

「1つでもうまく進まない仕事があるとき」

すごくベタな課題なんだけど、
仕事を2つ以上掛け持ってる中で、
1つでもうまくいってないと、効率がガクッと落ちる。

例えば2つの番組の仕事を同時に進行させつつ、
コントの台本を書いたり、イベントの準備をしてるとき。
仕事量としてはたったそれだけなんだけど、
どれか1つでも成果のあがらないことがあるだけで、
頭の中が整理できなくなっちゃって、他のことも手につかなくなる。

まず「成果のあがってない仕事を先にやんないと」って考える。
他のことをあとまわしにして、その仕事をメインでやろうとする。
でも内容的にすぐ結果が出る仕事じゃないから、
がんばってもあまりうまくいかない日が続く。
特に今の番組の仕事は毎週コンスタントに結果を残さなきゃなんないから、
気持ちの休まる暇がなくて、いつも結果を気にしながらの生活が続いちゃう。

期待に応えられてないことへの不安だとか、
制作スタッフに対する申し訳ない気持ちだとか、
自分のことは「使えない」って思われてるんじゃないかとか、
いろんなことが頭を埋め尽くしてく。
頭や心にいらない負担をかけて、苦しくなるから、
息ができなくなった頭は他のことも考えられなくなる。

空いた時間だってあるんだけど、
プレッシャーで疲れた頭は簡単に回復するわけじゃないから、
仕事をやればいいのに、つい休憩の時間にしちゃう。
他の仕事は「締め切りまで時間があるからあとで」って思って、
ダラダラとネットを眺めてみたり、意味もなく100円ショップに出かけたり。
結局時間がなくなって、他の仕事ができなくなる。

で、他の仕事は締め切り間際に徹夜。
なんとかなっちゃうことも多いんだけど、
油断するとクオリティがガクンと落ちちゃう。

徹夜して会議に出たあと疲れて昼間に寝る。
うまくいってなかった仕事をやる時間が減る。

ますます仕事がうまくいかなくなる。

分かってるのに悪循環…。


それをどうにかすることが、今年の課題だと思ってる。

僕にとって本来仕事は楽しんでやるもの、
もっといえば楽しいからそれが仕事になってる。

今はそんな悪循環の中でも楽しい毎日なんだけど、
できれば悪循環のない楽しい毎日を送りたい。


(明日へ続く)

  • 2006.01.08 Sunday
(昨日の続き)


松井大輔選手が所属する、サッカー・フランス1部リーグ「ルマン」の
名将・アンツ監督は、サッカー界を分析してこう言った。

 「ここ20年の傾向を振り返ると、
  85年から95年まではフィジカルの時代、
  95年から05年までは戦術の時代だった。
  そして05年からは、メンタルの時代が始まる」
        (「Sports Graphic Number 636」より)

指導者から見たら、どうやって選手のモチベーションを上げるか。
選手としてはどうやって自分のモチベーションを高く保つか、
試合や練習にいい精神状態で挑めるか、
相手と対峙したときにどれだけ精神的に優位に立てるか。
自信を持てるか、余裕を持てるか、楽しんでできるか。

監督の言葉に説明がないから真意は分からないけど、
僕なりに解釈するとそんな感じだと思う。


僕はサッカーの指導者じゃない。
サッカー選手でもない。

でも、その考えはサッカーに限らないと思う。


心の病気が世の中に蔓延してる時代の、
心理学があらゆる場面で必須になってきてる社会の中で、
経営者にしろ人間関係にしろ心理に強い人が活躍する状況を考えると、
言えることはきっとどこでも変わらない。
心理学っていうとちょっとズレちゃうかもしれないけど、
心の状態が大きなウエイトを占めると思う。

いいものを生み出せるか生み出せないか、
能力的に伸びるか伸びないか、
会議でいい発言ができるかできないか、
その多くはメンタルにかかってると思う。

スパルタや根性論っていう意味じゃない、
今の時代のメンタル面の持ち方は大切になってくる。


(明日へ続く)

  • 2006.01.07 Saturday
思い起こせば小学生のころ、
3学期の始業式の日に提出する「新年の抱負」が、
そりゃもうめんどくさくてたまんなかった。
文章を書くことが嫌いで、
中でも自分の考えや思いを表すのが大嫌いだったから、
冬休みの終わりの日に、泣きながら書いたこともあった。
書き初めや勉強の宿題も、最後の日にはたまってたけど…。

そんな僕が大人になって、
自分から進んで1年の抱負を書こうとしてることに、
しかも書くことへ何の違和感も持ってないことに、
長い年月の中で変わってきたんだなーって思う。

締め切りギリギリまで動けないのは、変わってないけど。


テレビの世界で仕事を始めたのが2002年5月。
下っ端の下っ端として春で4年。5年目に入る。

下っ端を続けて4年。
作家の勉強を続けて4年。

毎年同じ目標を掲げては、毎年達成されない自分がいる。

「1本でも番組に作家として参加すること」

でっかくもなんともない一番目の前に見える目標を、
僕はまだ乗り越えられてない。


だけどやっぱり今年も、まずはその目標を持たないとって思う。
大きい目標を見据えながら、達成させるべきはまず手前の具体的な目標。
最初のステージをクリアしなきゃ始まらない。
マリオみたいに土管に入ればワープできる、なんてことはない。

で、その目標を達成させるために、
今年もどういうことをしたらいいのか考えたいと思う。

2006年のテーマはもう頭にある。

『メンタル』

誰にもいえることかもしれないけど、
元をたどったとき、去年の課題として見えてきたのはメンタル面だった。


(明日に続く)

  • 2006.01.06 Friday
1年で僕の何が変わったか、
自信を持って言えるわけじゃないけれど、
積んだ経験の分だけ見晴らしは良くなったような気がする。

もともと僕は感覚で勝負するタイプの人間で、
そこに自信があったから、何の迷いもなくテレビの道に進んできた。
小学生のころから大学生までずっと何かを作ることが好きで、
それが通用してきたから、迷う要素がなかった。
笑いのセンスや発想力さえあれば、簡単に戦えると思ってた。

それだけじゃないって知ったのは、この業界に入ってからだった。

リサーチャーとして会議に出席して、
一流作家と呼ばれる方々の企画を見たり発言を聞いてくうち、
経験の重要さを考えるようになった。
番組をおもしろい方向へ持っていく発言には、
思いつきのおもしろさに加えて、おもしろくなる理由があった。
それは考えただけじゃ分からない、経験によるものだった。
成功例と失敗例が具体的にあるから、説得力もあった。


例えば料理で味見したとき、
「あれ?何か足りない…」って気付いたとする。

そのとき料理を作った経験がない人は、
どんな調味料を入れればおいしくなるかが分からない。
でもよく料理を作る人は、
あの調味料を入れればおいしくなるんだろなって想像できる。

料理経験があるかないかで、おいしくもまずくもなる。

それと同じだと思う。


僕が得たのは、知識としてじゃない実際の経験。

例えば番組の浮き沈みを、理由と一緒に知ることができた。
下降気味の番組視聴率を上げるため(番組を魅力あるものにするため)に
作家はどんな方法を考え、番組はどんな方向へ向かったかを知った。
結果、視聴者に受け入れられたものと受け入れられなかったものがあった。
作家として提案すべきことが、少しずつ分かってきた。

他にも、立ち上げから関わらせてもらった番組で、
二転三転する企画内容と演出方法を眺めることができた。
そのしわよせが僕らに来るからたまったもんじゃないけど、
立ち上げた番組をおもしろくするためのプロセスを、学ぶことができた。
実際番組はおもしろくて、今のところ視聴者の方にも受け入れられてる。
企画をどう肉付けすればおもしろくなるかっていう勉強になった。

経験して消化したことは思考回路に組み込まれた。

企画やネタを考えるとき、頭に浮かぶことの質がちょっとだけ上がった。


自炊する程度なら、少しはうまくなってきた。
だけど僕がやるべきなのは、料理をお客さんに提供すること。

店の調理場に立って、自分が作った料理をみんなに食べてもらいたい。
で、先輩のコックやお客さんの評価を仰ぎたい。

それを、5月でテレビ5年目に入る僕の、最低限の目標にしたいと思う。


(明日から2006年の目標を)

  • 2006.01.05 Thursday
『結果』

去年の頭、僕はこれを2005年のテーマとして掲げてた。

努力するなんてのは当たり前で、
結果を出すためにどうするかを考えながら努力していきたいと。
具体的には放送作家として番組に1本でも関わることと、
代表・構成をつとめてる“余美高”のお笑いイベントを満員にすること。
それを実現させるために考えることが大切って意味で。

結局、結果は出せなかった。

一応“放送作家”として番組に関わらせてもらったけど、
クイズを作るっていうそれほど作家らしいものじゃなかった。
余美高もコント作りの面では成長できたけど、結果は伴なわなかった。

「一歩ずつ」っていう聞こえのいい言葉を逃げ道に使って、
死に物狂いになるくらい結果を求めることはできない自分がいた。
結果を出すために、ガツガツすることもなかった。
今の仕事でいっぱいいっぱいになってた。


ただ自分にまた言い訳をさせてもらうと、
求めるものが何であれ、やるべきことは変わらないと思う。
結果を求めたのは分かりやすい目標を作りたかったからで、
ゴルフのホールに旗が立ってるのと同じようなものだと思ってる。

グリーンのあたりに向かってなんとなくボールを打つよりも、
旗を目がけてボールを打った方が、目標物があるから近くに寄せやすい。
より近くに寄せようと努力するし、そのためにどうすればいいか考える。
それを続けてくうちに、ゴルフだって上手くなれる。
サッカーのパス練習でいえばなんとなく蹴るんじゃなくて、
相手の足元を狙って蹴ることで、パスの精度は上がってく。

求めたのは結果だったけど、
大切なのはそれ以外にあったんだと思う。

実際に、前よりもちょっとだけゴルフが上手くなった。


(明日へ続いたあと2006年の抱負を)

  • 2005.12.30 Friday
年末に、僕が関わらせてもらってる番組の放送があった。
バラエティ番組で、よくある言い方をすれば「笑いと感動のVTR」だった。

番組には、僕が電話で取材した方が出演した。
スタッフなのにテレビを見ながら感動してる自分がいた。
さらに後日、嬉しさを感じてる自分がいた。

自分がコンタクトを取って電話取材した方が、
「番組に出て楽しかった」って言ってくれた。
たくさんの視聴者の方が番組ホームページ(掲示板)に感想を書いてくれた。
取材した方の周りの方にも喜んでもらえたり、
「番組見ましたよ」っていう一言をもらったりもした。
批判もあると思うけど、
たくさんの人が番組を見て何らかの感情を抱いてくれた。

今の仕事をやってて良かった。
そう思える瞬間だった。


この感情は今回に限らない。
ちょっとした言葉が嬉しいのはいつもそう。
汗腺でも涙腺でもないどっか分かんない場所から、
体を痺れさせる嬉しくて気持ちいい感情がにじんでくる。
そんなときはたぶん、ちょい気持ち悪いくらいの緩んだ表情をしてる。

テレビに関わっている以上、
視聴率はどうでもいい存在じゃないんだけど、
出演してくれた方や視聴者の方々に楽しんでもらえた瞬間っていうのは、
作り手として数字以上の嬉しさがある。
視聴率について責任ある立場にないから言えるんだろうけど、
人が楽しんでくれたときの嬉しさって、何よりも大きい。

そして、そういう嬉しい感情とか、
笑いが起こったときの快感があるから、
僕はテレビの世界を目指したし、今テレビの世界にいる。
人を楽しませる世界を目指したし、今も人を楽しませたいと思ってる。


2005年が僕にとって、
どれだけの大きさだったのかは分からない。

ただ言えるのは、
今もテレビが好きであり続けてて、
今も人を楽しませたいと思い続けてること。

それで満足じゃないし、
作家として一番になりたいって思うけど、
その感情の方が大切なんだろなって、心から思えるようになった。


2006年も僕にとって、
どれだけの大きさになるのかは分からない。

ただ言えるのは、
これからもテレビが好きであり続けて、
これからも人を楽しませたいと思い続けること。

「楽しませるのが楽しい」

捨てようと思っても捨てられないその感情が、
来年も僕を動かすんだと思う。

  • 2005.11.20 Sunday
鼻をほじることは、
ほじったあと指が汚れるんじゃなくて、
ほじった指で鼻が汚れてることを世間に訴えたい今日このごろ。

指についてる菌が、鼻から忍び込んでくるから。


そんな今日、鼻をムズムズさせながら本屋へ行くと、
おととい発売のサッカーダイジェストに、気になる特集があった。

【79年組はもっと輝ける】

79年度生まれのサッカー選手を徹底研究する記事だった。


なぜ79年度生まれが特集されるかっていうと、
その世代は昔から「黄金世代」「ゴールデンエイジ」って呼ばれてて、
逸材が揃ってるってことで注目を浴び続けてるから。
今も彼らはたったひとつの年代で、日本代表の半分近くを占めてる。

小野、高原、稲本、中田浩、小笠原、遠藤、本山、加地、坪井、村井。

彼らはみんな、79年度に生まれた。
で、これだけの選手が揃ったのは、必然だった。


検証記事は、20ページ近くに渡って書かれてた。


79年生まれの僕は、つい雑誌を買った。



僕にとって同い年のサッカー選手は、
目指すジャンルは違うけど、僕の勝手なライバルだった。
でもって、自信の源でもあった。

意識し始めたのは確か高校時代だった。
僕はそのころからテレビの仕事をしようと思ってて、
放送作家が何かをよく理解してないころだったけど、
“日本で一番の放送作家になりたい”ってぼんやりと思ってた。
それは夢じゃなくて現実的な目標として、
自分が作家として日本のトップに立つのは当たり前だと思ってた。

だいぶ自信過剰な痛い子なんだけど、
そのころから本気でそう信じてた。

努力を続けてれば必ずうまくいくって、信じてた。


高校時代、静岡ローカルでは、
小野伸二っていうものすごい選手がいることが話題になってた。
あのチリチリ頭はとんでもない選手だと。
全国では稲本がJリーグ史上最年少出場を果たし、
世間からもこの世代に注目が集まり始めた。

さらに大学へ進むと、僕らの世代がワールドユースで準優勝した。
目の前で授業を受けてた石川竜也が、準優勝して帰ってきた。

「世界と戦える自信がついた」
「自分たちが通用することが分かった」

選手たちはそう言ってた。
さらに、スポーツ専門誌にはこんなことも書いてあった。

「天才と呼ばれながら、努力を怠って潰れた選手はたくさんいる」


人って自信と目標を持つと、継続力が生まれる。

“同い年がこんなにも活躍してうれしい”
“自分もヤツらに負けたくない”

同い年が活躍したうれしさは“自分もできる”っていう自信になり、
活躍する同い年は“追いつきたい”って強く思える目標になった。

それがどれだけ影響してるのかは分かんないけど、
今の僕もあのころと同じ目標を持って、テレビの世界にいる。



僕らは、26歳になった。
サッカー界では、日本人選手が世界で戦うのは普通になった。
若いわりに上手いとか、日本人のわりにデキるとか、
もうそんな世代でも時代でもなくなった。

そんな中で黄金世代は、輝きがくすんできてるように見える。
金であることは間違いないんだけど、黄金色じゃない。
充分合格ラインのプレーはするんだけど、突き抜けた感じがない。
中田英寿や中村俊輔みたいには、なれてない。

サッカーダイジェストでは、こう評してる。

“バーレーンで小野は、骨折した次の日も練習に顔を出した。
 代役となった小笠原は改めて、
 フォア・ザ・チームの姿勢を打ち出していた。
 遠藤や本山はたとえ試合に出られないと分かっていても、
 紅白戦で手を抜くことがない。
 宮本という酷な役回りを強いられているキャプテンを
 後方から盛り上げているのが、実は彼らであることも分かっている。
 だが、やはりムード形成の最渦中にいる彼らが真のリーダーとなり、
 俺たちが引っ張って行くんだという気概が出てこなければ、
 チームとしての駆動力は芽生えてこないのではないか。
 どこかドライでスマートな印象が拭えないジーコジャパンは、
 いつまでも限界点に到達できないのではないかと、
 思いを巡らせてしまう”

確かに、って思った。

僕も確かに、って思った。


黄金世代に、自分がキレイに重なり合った。
自分が黄金ってことじゃなくて、
黄金世代が抱える問題が、そのまま自分の問題に思えた。

解決の糸口は見つかってない。
ガムシャラさとか、積極性とか、ある種の身勝手さとか、
僕が持つべきものはいくつもあるけど、何が必要なのか分からない。
まだ黄金世代も教えてくれてない。

ただ、今こうやって書いてて少し思ったのは、
こういう分析や巡らせた考えが、
逆に自分の足を止めさせてるのかもしれないってこと。

僕らは、
「部活をやってるときは水を飲んじゃダメだ」っていう根性論と、
「練習でノドが渇いたら水を飲みなさい」っていう科学的な正論を、
どっちも経験してきた世代だった。

そこで、ノドが渇いたら水を飲んだ方がいいことを知った。
正しいのはいつも、科学的根拠だった。

そうして、無謀なことは頭の段階で止めるようになった。


水を飲ませないような根性論がいいとは思わない。
スパルタ指導よりもコーチングの方が大切だとも思う。

ただ、“79年組がもっと輝く”ために大切なことは、
僕らが経験した負の部分から、結構近くにあるのかもしれない。

それも何なのか分かんないけど、そんな気がしてる。


僕も『黄金世代』のひとりとして輝けるようになりたいと思う。

でその前に、熱く輝くとき変なニオイがしないよう、
冬前の電気ストーブみたいに、ホコリを掃っておきたいと思う。

  • 2005.11.15 Tuesday
相手をあからさまに持ち上げるとき、
「僕は○○(相手の名前)チルドレンですから」って言っときゃ
場がなごんじゃう今日このごろ。

チルドレン、もう使わないようにしないと。


本題。


仕事がうまくいったときは賑やかな通りを歩きたくなるし、
うまくいかなかったときは人通りの少ない道を歩きたくなる。
それはたぶん、仕事がうまくいったら人から何か言ってもらいたくて、
うまくいかなかったらヘコんで人とあまり接したくないから。

会議の結果によって、どっちの心理状態にもなる。

今日は人通りの少ない道を歩いた。

今日は定例の会議の日で、
いつものように夜中から朝にかけて課題をこなして、そのまま参加した。
そしたらいつも以上に気合い入れて出した課題が、芳しくなかった。
別に何を言われたわけでもないんだけど、うまく通らず。

努力量が大きかっただけに、認められなかったのは辛かった。

ただ、認められなくて良かったとも思ってる。


僕は結構頭でっかちで、
番組作りの感覚や知識が少しずつ蓄えられるにつれて、
自分が作り手としてレベルアップした気になることがある。
理論を理解できてるからって、
作り手として優れてるわけじゃないのに、
あたかもおもしろいもんが作れる人みたいな感覚に陥っちゃう。
台本やナレーション原稿を書けって言われても、
たいしたもんを書けるわけじゃないのに。
絵画を見る目のある人が、
すばらしい絵を描けるわけじゃないのと同じで。

見る感覚が優れてても、作る感覚を持ってないと作れない。


そんなだから、こうやってガツン!とやられるのは効果的だった。

ありきたりの表現だけど“目が覚めた”。


別に調子に乗ってたつもりはない。
でも仕事が忙しい状態になって、一時的にだけど収入が増えて、
番組作りについての知識が増え始めて、
自分の中のバランスがどっか崩れてたんだと思う。
それでいて自分の立場は変わってないから、
焦りもあって、いろんなことに噛みついちゃってた。

そんな崩れてる自分を、
今回のふがいない課題結果で発見できた。
調子に乗ってたことが悪い結果につながったわけじゃなくても、
今の精神状態が悪かったんだと反省しなきゃって思った。

根拠のあるなしに関わらず自信を持って、
等身大の自分より大きな自分像を描くことはいいと思う。
でもそれと同時に、自分が未熟だってことを頭に入れとかなきゃいけない。
できれば頭だけじゃなくて、実感として…。


自分が力不足だってことを思い知らされたとき、
「なにくそっ!」っていう負けず嫌いな気持ちはビクッと目覚める。

あんま気持ちいい目覚めじゃないけど、目がパッチリの状態になる。


勘違いや過剰な自信は、
基本的に夢を追い続けるときの根拠になるんだけど、
ときに眠った状態にする睡眠薬になる。

今回みたいなことを枕元に置いて、
これからは自分の目覚まし時計で起きるようにしたいと思う。


いつまでも、親に起こされる子供でいちゃダメなわけで。


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