• 2005.10.31 Monday
音楽を携帯するようになってから、
音楽を聴く時間が格段に増えた。

1日平均2時間くらい。
電車で寝ながらのときもあるけど。

そんな中でヘビーローテーションなのが、
Bank Bandの『沿志奏逢』。
ミスチルの櫻井が子供のころから強い影響を受けてきた
日本の名曲の中から、11曲を厳選して歌ってるCD。
1年くらい前に出たこともあって、
季節感とマッチしてたまんなく心地いい。
中島みゆきの「糸」なんて、初めて聴いたときからずっといい。

そんな中で、今一番聴いてるのは2曲。

「マイホームタウン」
「僕と彼女と週末に」

どっちも浜省だった。


これまで僕にとって浜省は、おもしろキャラでしかなかった。
ひとつ上の世代ではカリスマ的だったらしいけど、
1979年生まれの僕にとっては、正直過去の存在だった。
テレビっ子だったから、テレビに出ない浜省は遠かった。

でもこのアルバムを聴いて、
いいな〜って思う曲がたまたま、2曲とも浜省の曲だった。

寂しさだけじゃなく強さを感じさせるメロディと、
情景を描きつつ人の心をストレートに表現する巧みな歌詞は、
どこか切なくて、でも前向きな気がする。
根底にあるのは優しさって思う。

後ろ側にある時代なんだろうけど、
“希望が丘ニュータウン”とか“サリンジャーの短編小説”って
単語のチョイスも、それが何なのか分かんないけどグッとくる。
情景が思い浮かぶ。
伝えたい言葉を際立たせてる。

「浜省ってすげぇや…」って、今さらだけど思った。


いい音楽って時代を超える。
いい音楽を作るアーティストって世代を超える。

それぞれが聴いた時代に、曲は心へと刻まれるんだなーって思った。

  • 2005.10.24 Monday
僕は大学1年の冬から7年間、
ずっと自分で髪を切り続けてきた。

あるときは洗面所で、あるときは風呂場で、
手鏡とはさみ、すきばさみを駆使して、技術を身につけた。
頭のてっぺんも後ろも、なんとか切れるようになった。

でもさすがに限界を感じた。
どんなにセルフカットとしてそれなりにできても、
所詮はセルフカットとしてのそれなりだった。

ボサボサ頭で過ごしてた。


今日、美容室へ行ってきた。
人生で初めてだった。

場所は四谷三丁目。
どうやら有名店らしいとこへ、先輩に連れてってもらった。


セルフカットの前、田舎にいたころは床屋だった。
だから美容室がどんなとこなのかは想像の中にしかなかった。
白い店内にオシャレ音楽が流れてて、
ハサミは「シャッシャッシャッ」っていう8ビートを刻んで、
中村俊輔か松井大輔みたいなテクニックを魅せてるイメージ。

ちなみに床屋はAMラジオか14インチテレビがあって、
そこから流れてくる声と、バリカンの音が響いてるイメージ。
テクニックは秋田豊みたいな力技で。

…って言っても、7年前のイメージで止まってるんだけど。


想像は、あながち間違ってはなかった。

ただ、どんな流れなのかを知らないから、
都会へ出てきて1週間の田舎モンみたいに不安になりながら、
でもそれを必死で隠しながら、ぎこちなく動いてた。

ありがたいことに、店長が担当してくれた。

どんな髪型にするかは、ほとんど任せることにした。



店長への注文は2つ。

・両サイドの髪がボワッとならないようにしてほしい。
・セルフカットでボコボコしていたり、毛先が傷んでるので、
 とりあえずは次回のために整えてほしい。

笑顔ながら困った雰囲気をあからさまに出した店長。
注文がアバウト過ぎて、どうしたらいいのやらだと思う。
でもこれまで自分で切ってきただけに、あえて委ねたかった。
自分にないもんが出るんじゃないかと思って。


まずは若手がシャンプーをしてくれた。
イスにどう座ればいいのかすら分かんない状態の僕は、
指示を出されてからすべて動いた。

だいたい「美容室初めてじゃないですよ」的に分かったフリして、
先に動いてミスったら恥ずかしいったらありゃしない。
それで顔が赤くなったら、その赤い顔を見られるのがまた恥ずかしい。
信号機が赤から青に変わるとき、赤の段階で歩き始めて、
なかなか青にならずにちょっと戻ったときみたいに恥ずかしい。
検診でノドを見るだけだっていうのに、
服を上げてお腹を見せちゃったときくらい恥ずかしい。

で、完全服従。
だけどひとつだけミス。
イスで仰向けになって頭をシャワーのとこに置いてるとき、
首に力を入れて位置をキープしてたら「力抜いてください」って言われた。

「はい!」

いつもの1.5倍の声で返事してた。

そのあと首をダラ〜ンってしすぎて、締め技食らった感じになってた。


ここから髪を切ってもらうことになるんだけど、
その前に雑誌を選んだ。

選択肢は4つ。

おとなの週末、メンズノンノ、
東京ウォーカー、スポーツグラフィックナンバー。

なぜか僕が唯一読んでるナンバーを手にしてた。
しかも、もう読み終わったはずの号だった。

今考えると、身近なものを手元に置いて安心したかったんだと思う。
たぶんかなり追い詰められてた。


そんなこんなで、ついに髪が切られ始めた。



もとはこんな感じ。



実際はもっとボサボサな感じで、
そのボサボサ感をなくすための戦いが始まった。


店長は「(セルフカットだけど)そんなボコボコじゃないですよ」って
僕の気を良くさせながら、軽やかにハサミを動かす。

僕は切ってるのを見たいけど、
雑誌を渡されたってことは雑誌読むべきか…って考えた末、
とりあえず持ってる雑誌に目線を落とす。
文字を見てるけど、文章は頭に全然入らない。
目線だけ雑誌の上に置く。

店長はハサミやスキバサミでガンガン切ってる。
それなりに短かったはずの髪が、バサバサと落ちてくる。

僕は雑誌に目線を落としつつ、鏡に写る自分の姿をチラ見する。
不安にさいなまれながらまた目線を落として、
「佐藤琢磨のF1日本GPに向けての抱負」に戻る。
ちなみに日本GPはとっくに終わってる。


シャワーで流し、もう一度軽く切ったとこでカット完了。
最後にジェルかワックスで髪型を整えてすべてが終了した。





僕はよく「2丁拳銃の小堀に似てる」って、
だいぶありがたくないことを言われるんだけども、
この髪型にすることで小堀裕之にさらに近づいた。

…って店長!ナニ似せてんの!



いや、髪型だけ見たらツマブキ。
今風のオシャレカット。

でもトータルで小堀裕之。
どことなく小堀裕之。

どうやら髪型の問題じゃないみたいで…。
っていうか店長が僕に似合う髪型になるようカットして、
それが小堀さんの髪型に似たってことは、
僕はやっぱ小堀顔だってことが証明されちゃったわけで…。


最初にも書いたけど、僕は7年間自分で髪を切ってた。
で、いつの間にか自分で髪を切ることが普通になってた。

だけどずっと美容院へ行かなかった理由は
「セルフカットが普通だったから」ってだけじゃなくて、
もっとたくさんの理由が絡まりあってた。

他の理由は…

1.お金がなさすぎた
2.美容師が切ってもたいしてうまくいかないと思ってた
3.美容院へ行ったことがなくて怖かった(実家では床屋だった)
4.「7年間自分で切り続けてる」って言いたかった
5.「自分で切ってる」って言うことで人の興味を引きたかった
6.「髪なんて自分で切れる」って言った手前、引くに引けなくなってた

ほとんど、気持ちの問題だった。
変な惰性で、行くのを拒否してた。

でも、生活に少しだけ余裕ができた。
セルフカットでしくじった。
仕事をするうえで、見た目の重要性を強く考えるようになった。

そうやって美容院がチラついてたとき、
飲んでる中のコメントで「髪切れテメェ」っていう、
長与千種に勝ったダンプ松本みたいな助言をもらった。

で、踏み切った。


最後の床屋から7年、美容室へ行って良かったと思う。
髪を立てるのはまだこっ恥ずかしいけども、
外へ出るときにはツマブキ気取りでもしてみたいと思う。

このままもう、自分でハサミを入れることはないはず。
2ヶ月とか3ヶ月とか経ったらまた、美容室へ行きたいと思う。
今度はもう、安心して美容室に行ける。

切ってすぐだけど、それがもう楽しみだったりする。


カットが終わって席を立つとき、
「これ持って帰っていいですよ」と店長。

最初に手渡されたエビアンが、
フタも開けずに、鏡の前へ置いたままだった。

  • 2005.10.21 Friday
親知らずが生えてきてることを親に知らせた今日。

親からこんなものが届いた。



ミニランドセル。

親が業者に頼んで、僕が小学生だったころに
6年間使ってたランドセルを、分解&加工してもらった。
すべての素材や部品を使ってできた、ちっちゃいランドセル。
使ってたランドセルが、そのままちっちゃくなった。
ドラえもんのスモールライトを使ったみたいに。


   ↑ケースから出したランドセル       ↑使ってた様子が分かるヒビ

          ↑裏側                   ↑開けた様子


パーフェクトなフォルム。
ランドセルは小さくなったけど、
思い出はそのままの大きさで手元に戻ってきた。
お、うまいこと言ったった。

頭の中には、普段は思い出せない思い出がいっぱい詰まってる。
自分から思い出せてないだけで、詰まってる量は膨大。
それが例えば当時の音楽だったり、
写真だったり、ニオイだったり、味だったり、
五感が思い出を引き出してくれる。

ランドセルも、そのひとつ。


変な生え方をしてる親知らずを気にしながら、
永久歯が生え揃ってないころの通学路を思い出した。

小学校から家までの細い道を、
なるべく平たい石を蹴りながら帰る自分がいた。

  • 2005.10.16 Sunday
千葉で行われたJリーグの運営バイトに行ってきた。
スタジアムのこけら落としってことで人数が足りないらしく、
行かざるをえない雰囲気の電話をもらってしぶしぶOKを出した。

場所は千葉市の蘇我駅近くの埋立地にできた
“フクダ電子アリーナ”(通称フクアリ)。
千葉のホームグラウンドとして今日が初の公式戦だった。

このフクダ電子アリーナ、正式名称は千葉市蘇我球技場。
千葉市がフクダ電子から管理運営費用をもらうことで、
ネーミングライツ(命名権)をフクダ電子に売ったっていうもの。
5年半で4億5千万円以上って言われてる。
ちなみに名前が決まるまで、
運営サイドやサポーターの間では「蘇我スタ」って呼ばれてた。
僕は今も蘇我スタ派。フクアリがまだしっくりこない。


このスタジアム完成は、千葉にとって大きな意味がある。

このクラブチームの動員数が伸びない理由のひとつとして、
僕は「スタジアムがしょぼいから」ってのを思ってた。
前のは陸上競技場でトラックがあるうえに、
客席の傾斜角度が緩くて観客の声が響きにくい構造、
それに映像を流せる大型ディスプレイすらなかった。
アクセスも悪くて、駅から徒歩では行けない。
Jリーグ屈指のしょぼい競技場だと思ってた。

そんなことを思いながら、新スタジアムを見た。

地方のクラブチームとして、最高のスタジアムだと思った。



サッカー専用で観客席とピッチが近いのはもちろん、
傾斜角度が高くて声が響くし、大型ビジョンも設置されてる。
身の丈に合った「18500人」っていう収容人数が、
地方のクラブチームとしてちょうどいい。
徒歩で行ける距離に商業施設もあって、
これからもいろんな施設が作られるらしい。
スタジアムが街を作る、スタジアムが街中にあるっていう、
ヨーロッパ型のスタジアムになってくれることを期待できる。
ワールドカップ用に改修された、
4万人以上収容するカシマサッカースタジアムみたいに
“壮観”ってことはないけど、
サポーターにとっては申し分ないスタジアムだと思う。
スタジアム内部も通路が狭かったり、
壁や床の素材的にも小ぢんまりとしてるけど、
それもジェフらしいと思った。

問題があるとしたら、周りが工業地帯で空気がすごく悪いこと。
慣れるけど、着いたときちょっと気持ち悪かった。

でも充分合格点だった。


しぶしぶ来た感じだったけど、
そんな最高のスタジアムを見たらテンションが上がった。

ただ怖かったのは、スタッフが全員慣れてないこと。
新スタジアムだから当然、ノウハウがない。
リーダーもバイトなわけで、たぶん熟知できてない。

ボロボロになること覚悟で仕事を始めた。


覚悟してて良かった。



仕事内容は、アウェイ(相手側)ゲート近くでのお客さんの誘導。
トラメガ(拡声器)を使って、
ここがアウェイゲートだっていうことを知らせる役割だった。
別のスタジアムで経験済みの仕事内容だから、
本来ならたいした仕事じゃない。

だけど今回はいろんな悪い条件が重なった。

新しいスタジアムだったこと。
天気が雨だったこと。
ろくに寝てなかったこと。


一次災害。
新スタジアムでリーダーすら運営について理解できてないわ、
雨の中で外の仕事だからびしょ濡れだわ、
寝てないから体力の消耗が激しいわ。

この時点で軽く瀕死の状態。

そこへ追い討ちをかけるような二次災害。

昼の休憩(30分間)で「弁当がない」って言われて、
夜まで一日中飲まず食わず。
 実際にはあったんだけど、そこの担当がテンパってたらしく。

仕事では、不慣れなバイト生が間違った案内をしてるらしくて、
お客さんが怒り心頭。
簡単に言うと「左です」って案内されたのに、
行ってみたら行き止まりっていう怒り。
で、行き止まりのあたりで案内してる僕へクレーム。

そんな感じのことが多々。

まあハードなことさせられてるのが、
意外とうれしかったりもするんだけど。
だから文句書きつつも、ちょっとうれしい感じになってたり。
ハードエム、略してHM。

こけら落としでお客さんは超満員。
年内のJリーグも、ほとんどの試合で前売が完売らしい。

だからこそ、次へ向けて修正しないとトラブルが起こりかねない。
強いチームと最高のスタジアムがあるのに、
それを運営でぶち壊しちゃいけない。


次もお客さんに来てもらいたかったら、
気持ちよく見れる環境を作ってあげなきゃいけない。
特に“友達に連れてこられた”だけの人は、
面倒くさいから「次は来ない」理由を見つけようとする。
雨の中ってだけでうんざりしてるわけで、
間違った案内されたら、それだけでもう理由になる。

初々しいのは、スタジアムだけでいい。

  • 2005.10.15 Saturday
東京芸術劇場、初潜入。
潜入っていうか見に行っただけなんだけど。


 ↑外観。でかすぎて写真に収まらず。       ↑アップ。暗い…。

舞台人じゃない僕にとって憧れはないけど、
すごいオーラを感じる場所だった。


場所はキャパ300の小ホール2。
50歳から始める演劇・ミュージカル団体『発起塾』の公演、
タイトルは「キャバレー 〜ラ・ルージュ物語〜」。
発起塾っていうのは50歳以上の演劇初心者だけが入れる団体。
毎年1回公演をしてて、今年が発起塾初の東京芸術劇場公演だった。
オバチャンが20人以上出演する、迫力ある舞台だった。

なんでそれを見てきたかっていうと、
別にキャバレー好きでも熟々女好きでもなくて、
オバチャンたちに余美高で出演してもらったつながり。
余美高の第1回イベント「私立余美高等学校卒業式」に出てもらってから
親交が続いてて、去年も招待してもらった。
本当にありがとうございます。


見て感じたことは、去年と同じだった。

“オバチャンたちが楽しく生き生きしてていいなー”っていう。


キャバレーを舞台にした話で、
セクシーな衣装を見にまとったオバチャンたちが歌う踊る。
網タイツなのにまったく釘付けにされなかったけど
(ちなみに去年は白いブラウスに赤いミニスカート)、
台本持った黒子が堂々と舞台にいてセリフを教えてたけど、
オバチャンたちが楽しみながら演じてる姿を見てたら、
自然と笑顔になった。
楽しんでる姿とか一生懸命な姿って伝染するものだから、
見てる僕も楽しくなった。

エンターテイメントって、そういうもんだと思う。


どれだけ楽しんで演じるか。
どれだけ一生懸命演じるか。

精神論って嫌がられるけど、一番大切なのはそういうのだと思う。
音楽やお笑いのライブでも、テレビでも、スポーツでもそれは同じ。
オバチャンだからこそ、洗練されてないからこそ、
楽しんでる姿が浮き出て見えたんだろうけど、
その2つは普遍的な“魅力の素”だと思う。

最高の舞台だった。


ちなみに会場は、300人のキャパが超満員。

納得の賑わいだと思う。


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